文鎮堂おすすめBOOKS:Theodore Boone by John Grisham

Theodore Boone:Kid Lawyer
by John Grisham
 The Firm(『法律事務所』)などlegal thrillersで知られる作者のティーン向け「法廷もの」だ。タイトルは、「kid lawyer」とも異名をとる主人公の名。このセオ、両親ともに弁護士という環境もあって、13歳にし
て法律や裁判に通じている。売ろうという「大人の思惑」もちらつくが、堂々のベストセラー入り。続刊も続く。
 人気の秘密は、読みやすさと「法廷」という児童書には珍しい舞台設定だろう。物語は、セオの住む小さな町で起こった殺人
事件のtrial(1)を軸に展開する。“Guilty…Theo hated to believe this because not a single witness had testified.
Plus, he liked to tell himself that he believed in the presumption of innocence.” (2)セオが有罪と睨んだ容疑者
だが、証拠も目撃者もない。そこに物的証拠を携えた謎の目撃者が……。
 愛犬名もJudge(3)、courtroom(4)
にthe jury(5)、prosecutor(6)、defense
lawyer(7)が座る。”Your Honor”
と判事に呼びかけ、”proceed”で陳述開始。本書で、「想定外」読者の私たちも英語圏ティーンに混じって、会話体を多用したやさしい語り口に助けられつつ、容疑者を裁判で追いつめるスリルを楽しみ、裁判制度と法廷用語も学べるという寸法だ。
(1)裁判(2)有罪……テオは目撃者の証言なしでそれは信じたくなかったし、無罪の根拠も知りたかった。(3)判事(4)法廷(5)陪審(6)検察官(7)被告側弁護士
Theodore Boone: Kid Lawyer
『Theodore Boone: Kid Lawyer』

法廷もののベストセラー作家によるジュニア向けの法廷ミステリー・シリーズ。邦題『なぞの目撃者(少年弁護士セオの事件簿)』。
弁…