「なんで規則動詞、不規則動詞があるの」〜キッズブックス英語スクール

スクールで、発言や質問は大歓迎。

今期、小学生アドバンス小学生のクラスでは、Grammarを始めた。先日、アドバンスのクラスで、verbsのpast-tenseのイントロダクションをした。動詞の過去形といえば、一度は誰しも恨んだことがあるはずの、規則動詞と不規則動詞の存在にも触れた。

「面倒だが、英語を普段使って生活をしていないわたしたちは、覚えるしかない」と話したところ、Tくんが言った。

「ねえ、なんで規則動詞と不規則動詞があるの」

 

もっともな質問。

全部規則動詞にしたいところ、歴史的にいろんな言語がまじってできた英語なので、それまでの言語としてのそれぞれの長い歴史から使い方が決まったまんま、英語に入ってきて、不規則変化をひきづっている。使われる頻度が低いものは規則にそって、-edをつけたが、人々がすでに不規則なほうの形を過去形にして使い慣れているものは、そのままにした。ざっと言うとそんなことらしい。

以前、同様な疑問を、英語ネイティブにぶつけたところ、

Oh, it’s because English is crazy.

ってことだった。発音に関してもかなりcrazy.

まだ小さい英語学習者のみなさん、そんな言語ですが、ある部分あきらめて、使い慣れて覚えていこう!

絵本リードアラウド・オンライン集中講座『The Watermelon Seed』〜リードアラウド研究会

前回ゴールデンウィークに開催したオンラインでの集中講座で、課題書『The Watermelon Seed』がsold outしてしまい、何人かお断りしてしまった。そこで今回、6月になって再入荷したところで再び開催となった。

対象は、いつものように英語指導者、英語絵本で読み聞かせをしている、これからしたい人。

なのだが、今回は特に「自分の子どもに読みたい」という熱心なママとパパの参加であった。3時間にも及ぶ日曜日の英語絵本「特訓」に、忙しいパパやママが参加する?!

10年前には考えられなかった状況で、日本もいろいろな意味で進んだなあとつくづく思う。喜ばしいことだ。

さて、午前中はこの講座の目的など確認後、朗読を磨く時間。

英語がまだわからない子どもに英語絵本を楽しませるには、絵本の絵と読みだけで場面や物語がたちあがるような、表現豊かな読みをしてやりたい。読み方が平坦だと、結局、逐語訳したりたくさん説明することになって子どもが飽きる。

たいていの皆さんは、大変上手に「普通に読む」。ここから、普通じゃない、メリハリのある表現豊かな読み方に、近づけるのが目標だ。

それからもう一つ、意識改革のようなことだが、「子どもが楽しめるから読んでやる」という動機だけでなく、大人自身が「絵本を読むこと、英語を読むことは楽しい」と知ること、そのきっかけにしたい。子どもは、誰かが楽しんでいるものに、特に近しい人が楽しんでいることに興味を持つものだ。

手始めに、絵本の分析をする。

読もうとする人が忘れがちなこと。絵本を読む上での盲点は、本文はいったいだれの声なのか、その認識をしているか。その認識なしに、「なんとなく」誰だか考えていない声で読んでは、本の持つ「物語」が伝わらないだろう。

この本ではナレーターはひとり、主人公のワニ少年だ。

その少年のプロファイルを作った。何項目もある性格分析リスト、そのこだわりに、みなさんは「ええ、なんでそこまで?」と疑問を持ったかもしれない。

でも(たかが)ワニの子の、「些細なこと」にこだわっているうちに、なぜか愉快になってくる。演じてやろうじゃないか、という気になってくる。

このころから、大人としての心の解放がされ始めたのだろう、発言が活発になり、皆さんの「お茶目」が少しずつ出てくる。

メリハリ、感情などFluent readingの要素が、幾つかの演習で意識されてきたようだった。

そして後半、午後の90分はリードアラウドの指導方法である。

もともと子どもは、学びを楽しむ。だがその楽しみを、大人は「教え込み」や「講義」で奪うこともしばしば。

リードアラウドは、教え込まない。

代わりに、子どもの発言を引き出す双方向型で進めるのだが、発言は待ってもなかなかなかったりするので、積極的に問いかける。その問いかけ方、読解に結びつく発問を、模擬指導を通して学ぶ。

そのページで何を子どもにわかってもらいたいか。それを、自分が言ってしまわずに子どもに尋ね、子どもから引き出す。

例えば「スイカ大好きのワニがいた。」と始めずに、「このワニの子が食べているものはなーに?」から。こつは、ピリオドを全部、クエステョンマークにすること。

ときどき「何を聞いていいかわかりません」の声が聞こえ、助け舟を出しつつ、どうにか「あ、そうか」という納得の声も聞こえてきた最終場面まで、皆さんと「完走」。

最後は、お楽しみの朗読 「BEFORE/AFTER」のAFTER。

今日の始めに「普通に」読んだのと、3時間に及ぶ講座後で、朗読を比べる。

さて……

AFTERは、自分たちでも講評をして確認したが、私がまず気づいたのは、表情の違い。gulpやらburpやら擬声語でさんざん声を出し、照れが消えたらしい。それまでも笑顔があったが、AFTERの笑顔は清々しい。

それから「絵本なのに奥が深い」という感想が聞かれたように、それまで上からだけ見ていたような、時々「木で鼻をこくる」ようなところが消え、この物語への愛着やらリスペクトのような感情が見えてきた。

それはまだまだ動物的勘を残す子どもに伝わる。大人が「いい」と感じていることを察知して、興味を持つことにつながる。

「メリハリが出た」との感想もあった。確かにそうだった。

「メリハリ」がどこから来たか、声の要素、表現の表出させ方など、今後に役立ててほしい。体に覚えさせること、意識を高めることなど、今後も我が講座が役立てることもあるだろう。

【絵本リードアラウド認定講師講座】第4回報告その2:幼児の親向け指導〜リードアラウド研究会

英語絵本をわが子に読んでやろう、と思う親御さんが増えている昨今、英語指導者はそういったみなさんをどう指導するかも、本講座のテーマの一つだ。

その1」で書いたように、忙しい中集まった親御さんに「来た甲斐があった」と思ってもらうためには、何をしたらよいか。

特に今回の『More』では、ガラクタ集めの習性があると言われるカササギが集めたモノたちが、文字通り「山ほど」描かれているので、そのモノたちの名称は挙げられるようにしておく。

意外と知らないものもあって、予習は必須だ。

そして次だが、これは大抵の親御さんたちは自覚していないが、リードアラウドでもとても大切にしていること。英語が非母国語の子どもに英語の本を読んであげるのに特に大切なのが、表現ある読みをすること。

これが大切だと思ってもらうことが、難しい。

発音については大いに気にしていのに、こちらはほとんどゼロかもしれない。どう興味を持って、楽しんでもらうか。

親でなくとも、一般の大人は、英語絵本を読むと90%くらいの人が「普通に」読む。普通とは、ただ文字を声にすること。

これは表現ではなく、書いてあることの伝達としての読みである。

絵本はニュースでもなければ、お知らせでもなく、作家たちの作品、表現すべきものであり、おまけに英語で、相手は英語を知らない、幼児なのである。

幼児は、日本語であってもニュースやお知らせにほとんど反応しない。何か自分に関係あるストーリーが語られて初めて、注意を向けてくれる。

そこで、ストーリーを語りとして聞かせる、表現する力が必要になる。

この日、親御さんの表現を引き出す、ウォームアップになるアクティビティを実際に自分たちで演習した。

文字がとても少ない本書、「普通に」読むと大抵が「のっぺらぼう」になる。

まずは、nothing-something-everything この3語を、いろいろニュアンスを変えて言い換えるアクティビティ。

そして、more-lots-plenty の形容の度合いの変化をつける。

muchも、a bit much、much too muchと、どう違えるか。

enough? enough!はどう違うか、

more than enoughはどう?

親御さん向けのアクティビティをしながら、実は自分たちの表現練習でもあるわけだが、表現練習というもの、どうも自己解放と繋がって楽しいから不思議なものだ。

こうした楽しさを、親御さんに伝えられたらと思う。

親御さんの「来た甲斐があった」感は、これまで英語絵本を読むにあたって疑問に思っていることに意見が聞けることでも、感じてもらえる。

そこで親御さんからのFAQへの答え方を、おさらい及び新しい情報も。私たちの答えが、自分の狭い経験値ではなく、できるだけ客観的なものにするという心構えは大切だ。

第二言語習得論に照らしたものなどを、できるだけ知っておく。

いくつかあるFAQから、この日は動機付けについてなどについて、ディスカッション。

それから、

いつも時間が押してしまうのが反省点なのだが、ひとりひとりにお願いする模擬指導で締める。

ついつい指導者というもの、発問することで双方向型の進行を心がけていても、発問のなかに(巧妙に?)説明やら解説やら想定回答などを入れてしまっていていることもある。

そう言った場合、面白いのは本人が気づかないこと。

なので、指摘されないと修正できないものだ。

発問するということ、リードアラウドの指導を意識し始めて日が浅い人ほど難しさがあるようだ。この講座が、いい機会でありますように。

絵本リードアラウド認定講師講座第4回:報告その1〜リードアラウド研究会

今回、2020.6.13も引き続きオンラインでの開催で、課題書は『More』。また前回から持ち越しの『Frederick』の朗読の仕上げも一緒に行った。

『Fredrick』の朗読では、ナレーター、Frederick、ネズミたち、この3種の声を、具体的にどう違いをつけて読むか、その確認から。考えるべきことは、

1.声のpitch(ネズミたちはナレーターより高いだろう)

2. rate(ネズミたちは速め)

3. 遠近/volume(夏の間は外で遠い、冬は石壁の内側で近い、Frederickが指名されて答えるのは「舞台」の上からの朗詠)

この3点。

こうして書き出して、確認し合ったおかげか、その後に2組で読み上げた朗読は、見違えるように。

3者のキャラが見え(or 見え始め)、場面の立地も空気で漂い(始め)、だれに向かって言っているか違いが聞いて(なんとなく)わかるようになった。

講評をし合うのは上達のため、この日のみなさんの講評は、特に的を得たいいものだった。みなさんのと大島の講評を参考に、さらに芸を磨いて欲しい。

 

さて『More』だが、これは指導方法を中心にした演習をした。想定した対象は幼児に読み聞かせをしようという親御さん。

英語絵本のレッスンを受けようという親御さんは、受講しての「お得感」が欲しいはず、と経験的に思うことから、われわれ指導者は、課題書の分析や「トリビア」(雑学)を、この講座で仕込み備える。

本書だったら、テーマとなる格言、

More than enough is too much.

は、知っておいてもいいだろう。

そして、主人公の鳥、Magpie(カササギ)の生態調べや、カササギが収集してきた多くのもの(ガラクタ?)たちを、英語で言えるようにしておく。意外と知らない単語や、もの自体がいったい何なのか知らなかったりするので、準備は必須。

それから次に欠かせないのが、幼児を交えてのアクティビティ、何をしどうそれを学びに生かすか、大切な点だ。(つづく)

どうやって「やる気」を出させるか〜キッズブックス英語スクール

クラスメートの力の付き具合や、授業の進み方から、自分は後塵を排しているなと子どもなりに自覚して、やる気を失いかけているのに指導者として気づくことがある。

そんなとき、学校のように大人数だと、なかなか対応ができず、そのままにせざるをえなかったり、あとで気づいて、無力感で落ち込むこともある。

幸い今のスクールは、超小クラスの私塾。これで対応できなかったら情けない。

 

英語を初めて2,3年、それまでの語数の少ない絵本から、そろそろ「readers」と呼ばれる、絵はあるが文量が多い本に移行中に、そんなやる気を失いかけている生徒の表情をみることがある。

そこでの対応方法、うまくいきそうな方法について、記しておきたい。

 

Sentenseを組み立てるゲーム、例えば Fast Phrase Game を使うこと。

以前このブログでも、元のサイトを紹介したが、その中でもこれは、ちょうど、文章が多くなって読解が難しくなった生徒に、文の構造、特に主語と動詞の基本を自然にわからせ、自信を取り戻させるのに効果がありそうなのだ。

英語がわからなくなるきっかけは、ゴロゴロしている。

欠席や聞き漏らし、ほんのちょっとのことが、きっかけになって、すぐに「ああ!もう何が何だかわからん!!」というような気持ちになることもある。

自分で乗り越えることもあるが、周囲がそこで放っておくか、手を差し伸べるかが分かれ道。

幼少から英語をせっかくやってきて、すぐそこまで「英語がわかる」「英語が得意」という道、すなわち英語読書に入る道が見えているのに、今、投げ出したら、もったいなすぎる…。

「ああ、もうわからん!」という気持ちになっている生徒なら、「PCゲームだから」と乗せて、最初は当てずっぽうでもやらせる。

オススメは、Fast Phrases でも「can/can’t」のセットを選ぼう。

しばらく勝手に操作していると、それまで絵本を読んできたおかげか、自分から文作りの構造がぼんやり浮かんでくるようだ。

最初手応えは、使われている3種の主語、SheかHeかTheyが、女性、男性、複数人で区別されることの気づき。先生の説明は、そのわかり始めた現場で口添えすると効果的。

次に、can とcan’t の違いは画面の絵ですぐに理解する。「できる」のか「できないのか」、canなのかcan’t なのか。間違えば、「ブブッー」とブザーがなるし、同時に誤答が赤字で表示される。

「ああ、そうか」など独り言も漏れ聞こえてくる。動物実験のようだが、わたしたち人間も、ブザーの音は不快で避けたくなる。すると正解率が高くなっていく。

次に動詞を選ぶのだが、あてずっぽうから、音声を聞いての判断や、消去法も駆使して、「あたり」が増えていく。動詞の語彙が、おかげで少しずつここで増える。

知らない単語も、何か印象的な「ひもづけ」、このゲームだとイラストがあるので、記憶に残りやすい。

また、よく考えられているのは、間違った問題は、何度か手を変え品を変え再度問うてくること。ちょっと執拗なそれをクリアして、初めて完了。

おまけとして、自分の名前をスコアランキングに登録ができて、「世界順位」(24時間ごと)が残る。これも、ささやかな動機付けになる。

ちょっと授業中の表情が暗かった生徒が、このゲームでいいスコアを出した日、なんだか晴れ晴れしていた。

「つまづき」が新鮮なうちに、こんなゲームもやるのはいいのかもしれない。