クラスではどんどん言ってごらん〜キッズブックス英語スクール

 

 

英語絵本を楽しみながら、音読から解読、読解、そして自分たちも表現豊かに読む力(reading fluency)をつけるクラス3つ

 

「どんな話だと思う?」、まずは表紙や裏表紙などだけから想像させ、自由に生徒に発言させる。

 

発言に、ちょこっと助言して本筋に触れる。

あんまり「教えられた」という気にさせたくない。

 

英語を始めて3〜4年目、だいぶ本が読めるようになった「親子クラス」では、近は、「小学生クラス」同様に、本文をシャドーイングすることがある。

先生が表現をつけて読むすぐ後を影のようにつけて、マネするように読む。

そしてシャドーイングで読んだばかりの本文について、要所要所で質問する。

 

「どうなったの?」「どこに行ったの?」5W1Hはできるだけ英語で尋ねる。

 

まだ、「間違えたらどうしよう」と心配そうな表情を見ることがある。

 

先生たちは、どんなことでも発言してくれたら「Yes」、そしてちょこっと他の見方を「and」でみんなに紹介する心算だ。「正解はこれ」なんて決めつける気はないから、心配しないで。

 

自由に発言がするのが好きな生徒が、あーだ、こーだ、悪ノリするときもある。

聞くだけで楽しいのと同時に、大抵は本質をついているのには驚かされる。

 

いい絵本は、子どもにとても優しい。

子どもによくわかる本質だから。

そして、何通りかに汲み取れる、自由度の大きい話だから。

 

ときに見落としや、見間違え、聞き違いなどもあるかもしれない。でもそれはだれにでもあるし、それでも発言してくれたら

「ああそうか、そういう考え方もあるかも?」と、先生たちは思っちゃう。

 

だから、まずは言ってみて欲しい。

何しろ、生徒の発言を聞くのは楽しみで、それをどう料理して役に立つようにお返ししようか、こちらも感受性を高めているからね。

 

 

 

 

スクール秋学期、参考映像~キッズブックス英語スクール

まだ夏休み気分が抜けないかもしれませんが、スクールは秋学期が始まって2週間目が終わりました。

 

秋学期の絵本リードアラウドに役立つ映像を、こちらにまとめておきます。

子どもたちの興味をぜひ喚起させるのに、お役立てください。ポイントは、パパやママや家族が一度は一緒に見ること、読むこと、歌うこと。

「あっち行って」と言われるまで、この至福の時を慈しんでください。

 

それがこれまでスクールなどで見てきた皆さんが、高校まで「英語好き」を続ける秘訣です。

 

入門親子クラス『Sunshine On My Shoulders』

小学生(ベテラン)クラス(よくできた動画で、語りも素晴らしいので、他のクラスの皆さんも!)

『Gruffalo』

入門親子クラス+親子クラス、皆さんはCDもありますが、それプラスこれも。

『Hop on Pop』 オーソドックス版

 

こちらはHip Hop版(ボードブック)

 

中学高校生の英語アクティビティにも〜リードアラウド研究会

英語絵本のひとつのタイプとして、登場人物たちの会話で話が進む、戯曲風のもの、たいてい短いので「寸劇」風である。

 

劇というと、暗記がつきもの。

だが、それを暗記を必須としない朗読劇(リーダーズシアター)にして楽しませる。

このアクティビティはリードアラウドではおなじみだが、一般の、特に楽しませるのが難しい中高生の、楽しいだけじゃないアクティビティとしてオススメだ。

 

たとえばこんな絵本『Don’t Let Pigeon Drive the Bus』。

 

 

 

 

 

なぜか、バスを運転したくてウズウズしているハト。最初と最後にバスの運転手が出てくるが、それ以外は。そのハトのほぼ独白というか、この本の聞き手(読者)の反応を促しながらの会話で進む。

これを分担して、朗読劇にするのはどうだろう。

 

今、実は大人のカルチャーセンターで、5週間ほどかけて大人たちと本書での朗読劇を練習中だ。

先日、このハトの演技が飛躍的にうまくなった受講者に、その秘訣をきいた。

「いやあ、自分が楽しんでいるからじゃないですか」

が、答え。

他の参加者はこんなことも言っていた。

「暗唱できるくらい読み込まないとだめですね」

これは、「楽しんで読み込んでいるうちに、おぼえちゃいますね」と、言い直せるが、実際、練習するうちに、すらすら言えるようになる。

 

そして、表現を工夫してニュアンスを出せるようになるということは、本当の読解ができていくことでもある。どういう気持ちで、何をいわんとしているのかが、文字面だけでなく身体化する。

 

英語が身体化すると、忘れない。中高生に教えてあげたくなる。

 

お忙しい先生方、ここはひとつ、生徒の英語のために、やってみませんか。

 

絵本を使ったアクティビティ、リーダーズシアター指導のために、先生向けワークショップ:

シアターゲームワークショップ開催(2019.9.23)

指導者の解釈を深めてこその、発問〜絵本リードアラウド認定講座第5回報告その2

盛夏のワークショップ!

お暑いところをお疲れ様でした。

今回は、夏らしい絵柄の『All the World』で、表現方法の他に、指導方法をみなさんと考えた。

 

具体的で身近な言葉と、子どもには少し抽象的な言葉が、交互に使われている本書。

指導者として「手抜き」をするなら、この本の場合は、文字面を逐語訳的に教え込んでおしまい。

ただし、リードアラウド指導でそれは許されない。

 

文字に書かれていない文脈、表層に見える「ものがたり」(ある一家の田園での夏休みの一日)の文脈だけでなく、「Hope and peace and love and trust 」「all the world」まで大きくなっている文脈についても触れたい。それをある程度わからせてこそ、この本の出版の意味、そしてコルディコットオナー賞受賞までした意味にまで触れることになるのだろう。

 

とはいえ、子どもに発言を促しながら分からせるのには、指導者が本をよく読んでいる必要がある。

問いかけには、主題や読解に導く伏線が欲しい。意味のない、「どうでもいい質問」は結果的に子どもを飽きさせる。

考えさせる質問をするためには、指導者があらかじめ考えておく必要があること、これを再確認してもらう時間でもあった。

 

シーンごとに担当を変え、模擬授業をしてもらった。

教壇に立ってその場で、意味のある問いかけをする。

それから、予期できない生徒の応えをまずは肯定しつつ、過不足があれば調整して、読解や理解に繋げる。

子どもの言語(具体的な言葉)に慣れていないと、特に本書の大きな文脈の指導は難しい。発問自体が、難解になってしまう。

 

簡単な言葉で、難しいことを説明する能力が必要とされる。

 

助け舟を出しつつ、どうにか一通り「指導」を終えた。

 

ほぼ「助け舟」で川を渡った人は、今回、どこで何を導きたくて、どんな問いかけをしたのか、反芻しておくことが大切だろう。

 

書き出してみるといい。

付箋に書き出して、本に貼っておくのも一手。

ぜひ!

 

配布した大島なりの授業計画も、参考にして欲しい。「ああ、これか」と本文と照らしてみて。

 

最後、Hope and peace and love and trust とあるところ、

そして

All the world is all of us.

この締めくくりも、どう問いかけたら小学生あたりが答えられるだろう。いくつか、忘れないうちにメモして貼っておくといい。

 

何本も描かれている水平方向の描線。この描線が何本も集まって、小さな地域社会を引っ張り上げて、大きな世界に繋げているような、不思議な力を感じる最終場面。指導者としては、主題に触れながら生徒の心も引っ張り上げて、大きな視野で見ることにも気づかせたいものだ。

 

リードアラウド認定講座第5回報告:朗読が上手くなる演習〜リードアラウド研究会

絵柄もよく、季節もぴったりということもあってか、今回の課題書『All the World』は、認定講師のみなさんの前評判が高かった。

 

文字は少ない。簡単な言葉だ。だが、言葉の描くイメージが、手元から天高く、大きな地球をも感じさせる大きさを持つ。

これを、文字面だけみて、「語彙を教える本」にしてしまったり、単語をきれいに発音するだけの「朗読」にしてしまっては、本に申し訳ない。

 

まずは、読解と分析をする。

思ってもみなかったことや、気づかなかったことが見えてくる。

特に、言葉が簡単なので、読むだけで、そこからイメージを立ち上がらせ、そこからの意味を測ることまで、「予習」していなかったりする。

いっしょに読解、分析したあと、演習をした。

その演習が、ことのほか、みなさんの表現を深めるのに効果的だった。

 

その演習とは…

本文に何度か挙げられた、イメージを喚起する単語の集まり、例えば Rock, stone, pebble, sand、

これらは簡単な単語で、すらすら(普通に)読んでしまうと、聞いている人に何のイメージも喚起しない。

その「すらすら読み」を豊かな表現ある読みにするのに考えた演習だ。

ペアになり、その単語のイメージをマイムする相方を見ながら、もうひとりは同じ単語を言う(読む)。これだけ。

Road, street, track, path というのもあった。

いくつも、関連づけて連ねられたこれらを、イメージを見ることで、読み手のなかで「単語」から言葉という有機的なもの、身体的なものに変換される、のだろう。

おみごと!

マイムとともに笑い声もあちこちで上がる、楽しい時間でもあったが、

みなさんの読む声が、それなりにイメージを浮き立たせるものになったのである。

予想以上のめざましい変化で、「これなんだ!」と、わたしにも発見だった。

 

ただし、このときできた表現の「回路」のようなものは、水泳や自転車乗りとは違って、一度できたからと、一生それが続くものではない。

濡れたら伸びてしまうスカートのひだのようなもの?

しょっちゅう、「アイロンがけ」が必要だ。

そうするうちに、くせがついてくる。勤勉にすれば、「パーマネントプレス」になると思う。

 

講座では見違えるようになったみなさんも、ペア練習はそうそうできるものではない。自習になるが、そのときはイメージ力で。

単語を「単語」として読むのではなく、それが意味するものを脳裏に思い浮かべ、それを見てから「言う」。

 

次回まで、どうぞこの練習を、ときどきはしてみて。

仕上がりを楽しみにしています。

次回は9月14日