絵本で英語表現力@リードアラウド

本年度最後の、私立小3-4年混成リードアラウド・クラス。
この学年は、リードアラウドでもReaders’ Theater形式で、台本に近い絵本を使って、表現を特に重視する。

Dog & Bear:Three to Get Readyを、2回練習して、先日の3回目がいちおう発表会だった。

舞台稽古のままそれが発表会ではあるが、60分のセッションの後半になると、かなり口も滑らかになった。
解読の手伝いがほとんどいらなくなると、出演者以外は観客として、出演者である生徒たちの表現で楽しめるようになった。

観ていて、「!」と気づいた。
本書、Dogという名のイヌとBearという名のクマを主人公にした、会話の妙を味わう絵本だが、実にリアルに子どもの会話をすくいとっている。
だから、子どもなら、すらっと読んで理解し、それを表現出来る本なんだ。

大人とやると、もう違和感だらけの表現が続出する、難関の本なのに。
作者と子どもが繋がっている、この本の素晴らしさに、それこそビビビ、電流が走った。

この日、そこここに珠玉の表現が続出した。
でも特に、最後にある4年生男子がイヌの役をしたときのこと。
そのイヌ、ベットのスプリングをつかって、ぴょんぴょん飛んで、「ぼくは鳥だ!」「飛行機だ!」「空の覇者!」とお調子者のように叫び、しまいに着地に失敗するが、照れ隠しをするというキャラだ。

その男子に、イヌが憑依!
「彼のために生まれたセリフ」と思うほど、リアルな表現で読み終えたのだ。

こんな、すっぽり本物の子どもたちにはまるセリフを書く作者も凄いが、それを読み取り再現する子どもたちも凄い。

あ、忘れていた。
これ、英語で書かれたものだ。
こんなに英語で上手にできる可能性のあるもの、もっと多くの子が経験したらいいのに、と思った。

「ぴったり!適役!」などと褒めるわたしたち観客に、くだんの4年生男子は謙遜して言った。
「このイヌ、本当は4年生より年下なんだと思う。(ぴったりって言われるのは)ぼくが、ちょっと幼いってことです」。

p.s.
Dog & Bearシリーズは、本年度ブッククラブスクール、指導者向けリードアラウド・ワークショップなどで使用予定。