リーダーズシアターで英語を磨く〜キッズブックス英語スクール

留学生時代、「英語が追いつかない」「ヘタ」などでへこたれていたとき、父が語学にまつわる自分の経験を話してくれた。

東北出身で、上京して戦中戦後と東京の大学に通った人だ。

その父にとっての東京言葉は、わたしにとっての英語よりずっと「外国語」だったと言うのだ。

通じなかったらしい。
東京の言葉は、東北の言葉を使うものにとって第二言語同様の時代だった。

そこで、東京の言葉を流暢に話そう、と思い立って始めたのが演劇。

わたしの知っている父は、まるっきり東京人のように話すひとだった。

父のいわんとしたことは置いておいて、この話を思い出したのは、最近リーダーズシアター(朗読劇)で英語指導すると、生徒が上達するという手応えを感じていたからだ。

東京の言葉とは外国語ほど違った、父の時代の東北言葉。
それを母語とするひとが、演劇を通して、ほぼ完璧に東京言葉を習得したように、英語にも演劇は有効なのではないか。

「英語絵本をリードアラウド」という方法でスクールを主宰しているが、英語経験2〜3年以上の生徒のクラス(小中学生クラス)では、すでにリーダーズシアターを中心に学ばせている。

台詞や台詞のような本文を、クラスで読み込む。
リーダーズシアターなので暗記こそしないが、表現を学びながら何度も読むうちに、結果的に暗記してしまうこともある。
どちらにしても読み込む過程で、最初は頭に知識として入った英語が、次第に身体に下りてくる。

多くの学習法が頭だけに留まるのに対して、演劇的な学習法は身体に入る(経験になる)。
文字通り「身に付く」らしい。

子どもだけにでなく、リーダーズシアターは大人の英語学習にも効きそうだ。

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