語学は何歳からが学び時?~キッズブックス英語スクールの生徒をみて

「語学を習得する年齢には、上限がある」のは定説だが、それが何歳かは、まだ仮説だ。

キッズブックス英語スクールで、今期4歳から13歳までが学んだ。
ここでの指導とこれまでの経験を合わせても、少なくとも4~13歳は、まだまだ伸びているのが実感できる。

英語教育学者の間では、「16歳限界説」がある。
「ほとんどネイティブ」の発音になるかどうかの限界だが、16歳までに学べば可能と考える説。

もうひとつ「19歳限界説」もあって、わたしはこちらかなと思う。

限界が何歳にしろ、少なくともスクール生は、まだまだぐんぐん伸び上達している。

先日は、雪のおかげで潰れた授業を、スカイプ(インターネット電話)で補講することにした。

小学5年生。
25分間だが、集中するので達成感がある。
手応えを感じながら終了。
ふうっと息をついたあと、感慨が押し寄せてきた。

いやー、上手くなったもんだ…。

それに、スポンジのような吸収力!

「こんな感じに読める?」と言うと、すぐにその「感じ」で返してよこす。
英語の反射神経とでもいうのか。

英語のただの読み下しは、もう「卒業」だ。
語彙も増えたところで、もう一歩二歩踏み込んだ表現を教える段階だ。

新年度、腕が鳴る…。

宿題ですよ!〜絵本リードアラウド・ワークショップ2014

もうすぐ3月。
3月から本年度の絵本ワークショップを始める。

参加は、連続が一番望ましいのだが、おとなのみなさんは忙しいに違いない。
そこで、「とびとび参加」もありとしている。

学期ごとに振り込む形式の参加料だが、休めば次回に繰り延べする。

休んだために、2013年度分参加料を「預金」した形になっているみなさん。
どうぞその旨、キッズブックスにご連絡のうえ、2014年度に気兼ねなく参加を!

さて、本年度からの新しい形の「宿題」がある!

使用する絵本で、予め自分なりの「指導計画」を立てること。

あるといい項目として
●時間の配分
●ページごとの「生徒の活動」「指導者の活動」
など。

自分なりにしっかりしたものにしておけば、実用的だ。
直しが入れやすいように、PCのエクセルなどで作っておくといい。
大島のヒナ型を使うのでもOK。
使いたいが持っていないひとは、連絡を。

大島の立てた「指導計画」を公開し、解説をするのは従来通りだが、それをそのまま聞いて帰るだけではつまらない。

自分の立てたもののほうに、いい指導案があるかもしれない。
比較、対照して、よりいいもの、そして自分のものにして欲しい。

さあ、わたしもみなさんに負けないように、準備を頑張ろう!

これって「反転授業」かも〜小学校でリードアラウド

すぐに幸せを感じるおめでたい人間らしく、「うーむ、いい授業だった」とまたまた嬉しく思ったのは、先日の私立小学校での2年生、13人でのリードアラウド。Pouch!

「いい授業」の理由はいろいろある。
そのひとつが、「24時間以内に、今日読んだ(リードアラウドした)本を誰かに読んであげる」というリードアラウドの4つ目の約束が守られているという、この学校の風土のおかげだ。

ひとたび生徒が家庭に本をもって帰ると、「24時間以内」どころでなく、次回のセッションまでの約1ヶ月間に何度となく読んでいるらしいのだ。

小学3年生くらいまで、家庭学習は自主性だけではなかなか実行されない。
家族の働きかけがあってこそのことなのは、言うまでもない。

家庭で「読み下し」までをこなしてくる子どもたち。
YouTubeなどで音源を探して、それを聞いてくる子どももいる。

こうなると、リードアラウドの指導者は、もっともそれらしい指導、表現指導を授業で思いっきりできる。

これって、近頃教育界で話題の「反転授業(flip teaching)」?

つまり、自宅でビデオ授業などを視聴して予習し、教室では講義は行わず、従来は宿題とされていた課題について、指導者が個々の生徒に合わせた指導を与えたり、生徒が他の生徒と恊働しながら取り組む形態の授業。

宿題と授業でやることが入れ代わった授業のことらしい。
言い換えれば、基本を宿題で、応用を授業でやる。

みんなの表現を「あーでもない、こーでもない」とディスカッションしたり、グループで発表したりするリードアラウド。
反転授業を、先取りをしているかも?!

「新装開講」〜英語絵本朗読ワークショップ2014

3月22日から2014年度のリードアラウド・ワークショップ開講!

指導者の朗読力を高めることを、ヴォイストレーナーも招聘し母語と英語両方から始めた4年前。
それからリードアラウドとして英語絵本に絞り、発声や姿勢、呼吸法を含め朗読力を磨きつつ、指導技術を学んだ2年。

2013年には、英語滑舌練習も加えた朗読の基本訓練は継続しながら、指導技術を学ぶ方法に、ワークショップ中の模擬授業を取り入れ、さらに充実させた。
ベテランにはペアで、書店で実際に子どもたちとセッションを持つ道も開拓した。

さてさて2014年。
基本訓練は継続。惹き付ける声のためには欠かせない。
リードアラウドの特徴的指導技術として双方向性があるが、そのための具体策、発問力と雑学を高める演習を強化する。

そして、もうひとつ。
英語での指導も躊躇しないよう、模擬授業で考慮していく。

選書は、日本の現状で要請の多い、入門・初級レベルの本を少し増やした。

みなさん、本年度もどうぞよろしく!

子どもが好きなもの〜リードアラウドのヒント

4~8歳の子どもたちと、ブックハウス神保町でリードアラウドをした。
使用絵本は、『More』。More

「あくび」ゼロはもちろんのこと、子どもが元気になったいいセッションだった。
元気になってくれた理由を、この特に元気だったセッション後に、考えた。

答えは単純化すれば、
●問いかけ
●雑学
だろうか。

尋ねっぱなしのような60分だった。
「今日はここに何しに来たの?」と、ドキッとさせ
「リードアラウドの約束って?」
約束が分からなければ、
「その約束どおりに読むのと、約束に関係なく読むのを聞いてもらいます。何が違うかな?」
「今の先生の読み方、どんな感じがした?」
「この鳥、どんな気持ちだと思う?」
「この場所、どんなところかな?」
「鳥(magpie:カササギ)が拾ってきたもの、英語で名前を言えるものある?」
などなど。
振り返れば、よくもまあ、尋ね続けたものだ。

そして雑学。
鳥の種類、英名と和名はもちろんのことだが、その習性を下調べしておいた。
たとえば、(言い忘れて、書店のお兄さんが付け加えてくれたが)キラキラ光るものを集める。
頭脳が発達していて、鏡に写った自分を認識できる。(鏡に自分を映しているところを描いたページ探しと繋いだ)。
拾い集めたものの英語名(おしゃぶり、チェスの駒のひとつrookなど)

時間に余裕があれば、いくらでも披露できるように準備をしておきたい。

子どもは生きもの、個性も機嫌も相性もある。
二度と再び同じセッションがないのは、演劇公演とも似る。
また、「学習」でもあるので責任がある。
台本がない、あったとしても台本どおりにいかないところは、演劇よりもっと恐ろしい。

問いかけと雑学は、子どもという好奇心旺盛で活動的なひとたちが、「楽しい」と感じる要素だ。

はっきりとそれを認識して、いつも楽しいものになるリードアラウド指導技術を、指導者向けワークショップでも高めたり広めたりしていこうと思う。