ポートランドのファーマーズ・マーケット

ポートランドの夏は、ファーマーズ・マーケットが楽しみだ。毎週土曜日に大きいものが、わが家から歩いて5分ほどの、Portland State Universityのキャンパスで開かれる。
オーガニックのオンパレードだ。毎週、この日まで野菜を買うのを我慢するくらい新鮮でおいしい。インゲンは、現代日本のほとんどのものと味が違う。あまくポキポキと瑞々しい。今日は、インゲン、キュウリ、ピーマン、カリフラワー、巨大なタマネギ、ニンニクを買った。
果物は、白桃と黄桃。メロン。
前回初夏に発見したのが、スモークサーモン。自家製で、ふっくら美味しい。今日も購入。
ペストリーやパン。バナナ・ブレッドが好物だ。あと、アップルパイ。
タイのスパイス(自家製カレーペーストなど)高貴な感じのタイ人夫婦が売っている。
そして、花!山ほど買った。
今日は買わなかったが、肉もいい。
屋台も出るのだが、これはまだあたりが少ない。列の短いものを選ぶからかもしれない。列が長いと並ぶ気がしないようでは、美味しいものにありつけないかもしれない。今日はお湯びたしのペンネ。

ここでは、生活の豊かさをつくづく感じる。というのも、値段が「産直」でも安くないのだ。日本のオーガニック市場もそうだが、ポートランドも商品が高い。1つ4ドルのペストリーとか、1切れ7ドルのサーモンとかざらだが、よく売れている。
この街の特徴としてもうひとつ、白人が多いこと。このファーマーズマーケットの客も特に白人が多く、90%だろうか。次に多いのが東洋人。売っている「farmers」もほとんどが白人、それに花生産者の東洋人が混じる。

農学部に籍を置いたことがあるくらいだ。わたしのなかに「お百姓」の血が流れているのかも知れない。土とか、草木とか、農場も好きだ。ときどきワラの上に寝転びたくなる。草取りも頑張れる。ブタの子と、どろんこ遊びも好きだ。

ところで今日、近所のスターバックスで読んでいたのが、

The Good Master by Kate Seredy

思いがけず、引き込まれる。これは農場の話。ハンガリー系の作家によるもので、1935年に初版がだされたクラッシック。ハンガリーの都会ブタペストか ら、叔父一家の住む田園にやってきた「じゃじゃ馬」の少女と、それを迎え入れる農場主の叔父一家の物語だ。じゃじゃ馬が、叔父一家の愛情と自然のなかでた くましく、そして思いやりのある少女になっていく。

「わたしだって、そこに行ったらいい子になれるぞ」と思うくらい、ハンガリーの田園風景と馬たちは美しく、情操にいい。草原と馬の国だったのだ。風土を 愛する気持ちが本から伝わって来て、いつか訪れてみたくなった。でも……書かれたのが1935年。まずは、現代史を勉強しなければ。
(この本は、9月のブッククラブ、レベル4の配本予定本)

The Good Master (Puffin Newbery Library)
The Good Master (Puffin Newbery Library)