Improvのワークショップ参加記その3@Curious Comedy Theater

シアターゲーム、ここではImprovと呼んでいるが、即興力を養うインプロ・ワークショップ、その3回目に参加した。
開始は、火曜日7:30pm。みんなが、仕事帰りに参加できる時間だ。

この日も、20分早く到着、2番乗り。

到着順に、またまた名前のおさらい。
ひとり、またひとりと到着する仲間の名前を挙げていく。
嬉しいことに、全員、わたしの名前は覚えている。
白人のなかの「黄一点」だから?

こういう、空き時間の会話がまったく苦痛ではない自分を、再発見する。

「インプロって、安いセラピーみたいなとこもあるのよ」

こう、コーチが言っていたが、「自分が変わり始めた」と告白する仲間もちらほらいる。

「いつも話をするときに、先に考え過ぎて話せなくなってそれが、ストレスだったけど、何だか楽になってきた」とか、

「話を繋げるのにしくじることがあるけど、それをどう拾って、しくじりと思わせないか、また自分もそう思わないで続けていくかが、ちょっとわかってきた」とか。

わたしに関して言えば、話始め(起点)がちょっとおずおず、声が小さめだったり、はっきりしないのが、頭からカーンと声を出して、複数の相手の顔を順に見ていく余裕まで持てる、その確率が高くなったかな。

さて、3回目のワークショップのテーマはemotions。
angry, excited, worried, sadなどを、程度を1-10まで素早く変えて表現する。
これでwarm-up。

こりゃ楽しい。やるのも楽しいが、見るのも楽しい。
10数人の芸達者がいっせいに、指示されたあるemotionを表現する。
壮観だ。

見学していたら、「発狂?」と思うかもしれない。
やっている本人たちは、やたら楽しい。

(リードアラウドでもemotionsをテーマにするとき、これをしたら?と思いつく。
子どもたち、絶対楽しめるし、emotionsの形容詞を身体で理解できる)

それから、イス2脚をバスの座席に見立てて、状況寸劇。
ひとりは、たまたまそこに居合わせた乗客役。
隣に座る乗客役に、もうひとり。
こちらには、ひとつのemotionとその度合いが指示される。

たとえば、「worried, level 10」との指示を受ける。
すると、とっさに例えば「体臭が臭くないか気にしすぎの人」になって、バスの席に座り、隣に「臭わないか」とパラノイア的にいろいろ話しかける。
隣の人は、適当なキャラクターを作って、受答えする。

感情を、次々と即興で表出する。
そのテンションを、自在に変える。
これらのことを学ぶゲームだろう。

もうひとつ、どきどきもののゲームもあった。
あるテーマについて、それぞれ作ったキャラで、ふたりが話をする。
それを、リレー式に、違うキャラになった新たな人が交代して続け、最後に全体としてその「ドラマ」を終えさせる。

(退屈な「英会話」の教科書のスキットを暗記して学ぶ時期もあっていいが、ある程度それをしたら、より早い段階で、こんな即興寸劇で「会話」を学ぶと、実践的かも?日本の英会話学習に思いを馳せる)

もうひとつのペア寸劇。
ひとりはemotionを、もうひとりはsituationを、お互いに知られないように決める。
ふたりはそれぞれ、相手のemotionなりsituationをその場で察し、応対していく。

emotion係りは、状況に合わせながらも同じemotionを保つ。
(例えば、同じscaredでも、状況で表現が変わる。scaredの種類が広がるわけだ!)

situation係りは、相手がemotionalでも状況を具体的に肉付けし、相手に対応する。
(「わたしは、マンゴでアレルギー反応が出る」がsituationなら、どうreactionを取るかは、反射神経が必要。それが養われそうだ)

これらをやりながら、とっさに出てくる仲間たちの嗜好というか、癖が、自分を含めて徐々に見えてくるのも興味深い。

わたしは、「汚れ役」とか「キワ物」が好きなのか?
気難しいわがままばあさんとか、きれい好きな掃除のおばさんとか、急に自分が演じ出すのがおかしい。

あ、天使のようなおかあさん、聞き分けのない子ども、というのも急に降りてきた役。

まあ、まだまだimproviserとしては、初心者だということは確か。

…こうして、9:30pmにワークショップが終わり、本数の少ないバスに遅れないよう、バス停にダッシュ。
そうしてら、バス停にいた黒人のおばさんがハイテンションで、電話中。
電話で会話途中なのにもかかわらず、「大阪のおばちゃん」的好人物さ全開(レベル10?)で、
「バスはあと5分でくるよ!」と、大声で教えてくれる。
キャラを演じている?

まるでワークショップの延長だ。

バスに乗ったら、運転手さんも、次々変わる隣の乗客も、「みんなインプロ劇の出演者?」と思ってしまいそう。
分かりやすいキャラで、どんどんしゃべる。

インプロはアメリカ社会的なのか。
アメリカ社会がインプロ的なのか。

Changing emotions:シアターゲーム(インプロ)の例