先生とシアターゲーム(インプロ)

先日、受講中のインプロ・ワークショップを主催する劇場で行われた「Open Court」と呼ぶ、一般参加者を入れての即興劇を見に出かけた。

会場で参加希望者を募り、あっという間に5人のコーチのもとにそれぞれ6~8人のグループが出来た。
参加が目的で集まった人の方が、観客より多いくらいだ。

20分ほど、各グループに分かれてそれぞれwarm-upをする。
だいたい、わたしもやった覚えのあるインプロのゲームだ。

参加者たちは、これで集中し、エネルギーを高める。

約20分後に、各グループのインプロが舞台の上で始まった。

いやー驚いた。

会場から「お題」、この日は場所の設定、をもらうと、すぐにグループから2人が申し合わせたように前に出て、それぞれ何かしらの役になり切って、会話を始また。
これが、次々と話を発展させたり転換させたりして続く。

このやりとりを見ているうちに、鳥肌が立ってきた。

舞台の上は、およそこんな感じだ。

ひとりが、突拍子もないことを言う。
もうひとりが、それを肯定的に受けてから、とっさに、ひねりをきかせたり、強調や誇大したり、元の話を意外な方向へ発展させる。

…こりゃまるっきり、先生と子どもの理想の会話じゃないか!
ぞくっとした。

わたしたちリードアラウドの指導者は、プロのコメディアンになるわけではないので、突拍子もないことをいう役については、そう上手でなくてもいいだろう。
この役は、子どもが専属だ。

大切なのは、肯定的に受けてそれを、楽しくかつためになるように返す役のほうだ。

インプロに学べる、先生としてのポイントは、以下のようなところか。

・間髪を入れない
・肯定的である
・ユーモアがある
・教育的意味がある

舞台の上のインプロ参加者たちは、コーチや訓練生のベテランたちなどだが、「教育界」から見たら、大天才たちだ。

幼児ならみんな、小学生なら学校では「多動」とか言われてしまう子どもたちは、急な思いつきの行動、たとえば寝そべるとか、ヘン顔とかをすることが珍しくない。

それを押さえつけたり、叱ったりするのではなく、どう受けとめるか。

そこを、わたしたちはインプロに学べるのではないか。

まず、インプロでするように、肯定すること。

たとえば、相手が寝そべったら、こちらも一緒に寝そべることで、その行為を肯定する。
「こうやると、低い声がよくでるかもしれないね。低い声で読んでみようか」とか導くわけだ。

教室は一対一ではないから、インプロのリアクションを多少、おとなしくしなければならないかもしれない。

でも、楽しさが売りのひとつリードアラウド。
その指導者にも、即興力は持ち合わせていて欲しいものだ。