チンパンジーからヒトを考える

幼い頃、口数が少なかった分、じっとヒトの観察をしていた。
そんな性癖からか、「サル学」に興味を持った時期があった。

今でも新聞でついつい「サル学」の研究に関する記事に目が止まる。

今日の朝刊で、『母失ったオス、早死に傾向』という囲み記事を読んだ。
「サル学」は今も昔も京都大学らしい。
京都大学野生動物研究センターなどの研究だ。
チンパンジーの雄は青少年期に母親が死ぬと早死にしやすいことがわかったという。

チンパンジーの場合、大人になる前の16歳未満で母親を亡くした雄は平均寿命より早く死ぬ率が高い。

面白いのは、雌は雄よりも母親の死の影響が少ない傾向があるということ。

この研究を発表した京都大学のサル学者は、
「青少年期でも、雄同士の深刻なけんかに母親が介入したり、けがをした雄がしばらく母親といっしょに暮らしたりする行動が見られる。こうした母親への依存が寿命に影響しているのではないか」と話す。

子育てに迷ったら、「サル学」の紐を解くと悩み解決のヒントが浮んでくると思う。
育児書や教育書のなかには、著者の主観がまじっていて信じられないと思うことも多かった。
その点、「サル学」の論文は客観的だ。

今思えば、「サル学」を大学や大学院でかじったことが、育児や教師としての子どもの教育に役だって来たような気がする。

ヒトもサルなのである。