成果が見え始めた11月リードアラウド・ワークショップ

実りの秋に合わせたかのような、11月のワークショップだった。
参加者それぞれの、努力の成果がたわわ。
青くて気付かなかった実に、色がさした…。

先月からの課題に、ひとり3役でリードアラウドする『Can I Play Too』での読み分けがあった。
Can I Play Too? ( Elephant & Piggie)

ひとりひとりの朗読を聞かせてもらう。
(このとき、わたしはまったく本は見ない。朗読を純粋に聞くときは、文字面を追わないで聞くと、よく聴ける。特に、自分も充分に知っている本の場合は)

他のひとたちはどうなのか分からないが、わたしの記憶は調子がいいと、「ビデオ」や「レコーダー」の再生機能のように再生できる感じでかなり鮮明だ。
だから今回のみなさんそれぞれの朗読を、頭のなかで先月のものと比較することが、ある程度出来る。

すると…
むむむ、素晴らしい。

それぞれの課題が、それなりに解決に近づいていたのである。
とりこぼし、ちょっとした方向違いはある。
それは、あとほんのちょっとで、修正されるはず。

おまけに、ワークショップ形式で学んでいるので、他のひとの朗読がヒントになることも多いはずだ。
方向違いを指摘されても、メイトの朗読を聞けばどっちの方向か、迷わない。

自分の経験に照らすと、自分が「合格ライン」に達したかどうかが、始めはさっぱり分からなかった。
「いい出来」のつもりで先生に聴いていただくと、「…ん、これ、あなたにはまだ難しいかな?」などと言われた。
逆に、とても気が重く帰りたいような気持ちで読んだら、「そう、そうですよ!」なんて。

手探りで学んでいるときに、「合格ライン」を示してもらうのは、上達にとても役に立つ。

『Can I Play Too?』、みなさんが共通して上達したのは、登場人物の設定をし、それをちゃんと台詞に反映させること。
それまで、設定をしっかりしていなかったり、しても台詞に反映させていなかったり。

そういうように台詞が読めると、英語が母語でない子どもが聞いても、「今、だれがしゃべったのか」「どういう子なのか」がとらえやすくなる。
「どういう子なのか」が分かると、話の展開が想像しやすい。
また、いろいろな声やキャラの登場人物が出てくるので、飽きない。

ところで、リードアラウドの指導を目指すひとたちの多くに、ひとつ共通する「問題点」がある。
それは「先生口調」。

これで、楽しい話がオジャンになることも。
子どもは敏感だ。
その口調から「勉強」という臭いがして、逃げたくなる子もいる。

「先生口調」がつまらなさを運んでくる。

リードアラウドは「遊び」に近い。
立派そうな先生口調は似合わない。
エンターテイナーになり、教壇ではなく舞台に立つつもりでやる。

秋が深まり、今年度のワークショップ参加者の口調も、だんだん先生からどちらかといえば「歌舞伎もの」(???)っぽくなってきた。
しめしめ。

子どもたち、待っててね。
面白い大人たちが、絵本を一緒に読みに行くからね!

(11月ワークショップ報告、つづく)
A Color of His Own