「この本ひとりで読みたい!」続報〜リードアラウドで学ぶ子どもたち

絵本(のリードアラウド)で英語を学ぶスクール、キッズブックス英語スクールの発表会が近づいた。
3月16日だ。

先週「この本(Can I Play Too?)、ひとりで読みたい!」と言った小4と、「もっと練習してくる!」と言った(でもその本、Rain Rain Rivers を置き忘れて帰ったので、送ってあげた)小6。

言っただけのことはあった。
まず、小6。

その生徒を「先生」にしたてて、教壇に立たせた。
彼が、先生のようにその本文を適当なところで切りながら、クラスに読ませる。

本書、詩情あふれる文であり、語彙も難しい。
ちょっとやそっとの「英語力」のおとなには、周到な準備なしでは歯が立たない本である。
でも子どもには、想像力がある。
絵本はその想像力を大いに助けてくれる。
そして子どもには、「かさぶた」をかぶっていない表現力もある。

小6、うまい!
おまけに、表現豊かな読み方だけでなく、「先生」としての文の適当な切り方や、クラスが読むのを待つ間の取り方まで、うまいじゃないか……。
これじゃ、「おとな・指導者クラス」の客員教授にリクルートしたいくらい。

そして、お待たせしました、例の「ひとりで読みたい!」と言った小4の登場。
この日は、他のクラスメート2名と役を分担し、彼女は「ヘビ!」と希望してそれが叶った。

これ、これだ!
わたしが生徒みんなから引っ張り出したかった、表情。

ゾウとブタの仲良しふたり組がキャッチ・ボールをしているところに、ヘビの子が一緒にしようとやってくる。
でも、ヘビなので腕がない。
生まれたからヘビだったので、それをヘビは意識していなかった。
ブタが済まなそうに、「君には腕がないから(難しい)」と言うと、
「エ〜〜〜〜!」
と驚く。

小4のヘビのいいこと!
作らずに、カワイイ。
役として、照れたり、驚いたり。
そのたびに、なんとまあ表情が豊かなこと。

「Ahhhhhhh!」と驚いたあと、くるっと声を変えて「あ、でも知ってたわ、あたしヘビだし」とお茶目に言う。
いいなあ、自然な表現。

このふたりに好影響を受けて、小3と小2の表現も良くなってきたのが、またまた嬉しい。

ああ、それにしても、おとなの表現って、ゴワゴワだ。
ゴワゴワの「角質」をとるのは、どうしたらいいのか。

そんなおとなが英語指導者として、
「さあ、じゃ、先生がお手本を読みます。みんなは後について読みなさい」
なんて、言えるのだろうか。

耳のいい子は、きっともう気づいている……。

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