広島の書店の「リードアラウド・コーナー」

ご縁があって、ある広島の書店の「洋書コーナー」作りを、もう10年近くさせていただいている。

ほぼ毎月1回、早朝発の飛行機で広島へ行き、広島駅に出てからシャトルに乗ってイオンのモール内にあるその書店へ行く。
仕事を終えてから、空港で広島風お好み焼きを食べて、夜の便で羽田へ戻るという日帰りだ。

1フロアとしては、かなり大きいその書店、フタバ図書TERA店。
幸せなことに、和書の児童書の並びに「洋書コーナー」を作ってもらった。

今や書店は人手不足。
週末が開けた後の棚は、時に(大げさに言えば)竜巻の後みたい。
まあ、それだけ手に取っていただけたということだが。

それらを直しがてら、「棚づくり」をする。
わたしがやるのだがら、もちろんキーワードは「リードアラウド」。

キッズブックス、ブックハウス神保町、クレヨンハウス以外では、ここの「洋書棚」に一番よくリードアラウドに適した本、つまり日本の子どもたちにおすすめの英語絵本が並んでいる。

先日は、その棚整理中に「大島先生ですか」と声をかけられた。
中国地方にはふたり、元研修生がいて彼女たちの口からは「リードアラウド」という言葉を聞くが、それ以外では……珍しい!
ありがたいことでした。

広島へ定期的に行くことから、その機会を利用してワークショップを、と考えないでもないが、みなさんの興味を惹くかどうか。
魅力ある指導法と思って頂くためにも、さあ、これからもいい仕事を積み重ねていこう!

「ベテラン」生が「この本ひとりで読みたい!」〜キッズブックス英語スクール

先日スクールで、嬉しい出来事が。

スクールで学んでそろそろ丸3年になる「ベテラン」の小学4年生が、教室に入るや上着も脱がず、わたしの控え室に飛び込んで来た。
そして
「あの、あの、あの本、ひとりで全部やりたい」
息せき切って言うのだ。

ど、どの本?
「Elephant & Piggieの、Can I Play Too?を!」

3月16日に予定されている発表会で、それぞれの「出し物」を決めているところだった。
Can I Play Too? は、この日が初日。
まだ、みんなで読んでいない本なのに、予習をしてくれたらしい。

ゾウとブタの仲良しペアのシリーズで、この1話にはヘビの子が「一緒にキャッチボールしたい」と入ってくる話。
登場者3人の台詞で成り立っている。

「ひとり3役で?」
と、確認するわたし。
「そう、ひとりでやりたいの」
と4年生。
いつもはクールな(ふりをしている?)彼女が、こんな熱いのは珍しい。
(万歳、やった!)
は、わたしの心の声。

「まだだれにしようか考えていなかったから、どうぞ!」
と聞くや、
「やった〜!」。

それからおもむろに、カバンを降ろし上着を脱ぎ、いつものクールな彼女にもどったのであった。

リードアラウドのひとつの目的は、英語学習の「動機付け」。
自分から、やる気をださせること。
「テストだ」「英検だ」「受験だ」なども動機になるが、目的達成すると消滅することが多い。
そこで、最強の動機は、「好きだ」や「楽しい」。
終わりがない動機である。

わがスクール生え抜きの、ほぼ「皆勤賞」のこの4年生自身のなかに、「やる気」が芽生えていたのを確認して……
(やってきて、よかった)
は、わたしと相棒R先生の真情。

P.S.
わたしも、ひとりでやりたい!(演じるように読みたい)
と思うほど、Can I Play Too? は、楽しくやりがいのある本!

リードアラウド元研修生からのたより

(元研修生で、中国地方にお住まいのMさんからのたよりより抜粋)

O先生
(前略)

今年のモットーは、”体の動くうちにやりたいことをやろう!”で…(中略)、できる限りワークショップに参加させていただいて、
地道な精進を続けたいと思います。

さて先日、公立幼稚園の年長さん40名と一緒に、Piggies のビッグブックをRA(リードアラウド)させていただきました。
田舎の幼稚園でもあり、ほとんどの子が英語の絵本を読むのは初めてだったと思います。
が、なんと楽しそうな顔、顔、顔!ほぼ全員の口が大きく開いてーfat, long, hot…
最後の goodnightまで、30分間があっと言う間に過ぎました。
後ろの子にも見えるように、子ぶたの様子が分かるように、本をできるだけ近づけるようにして(先生方が手伝ってくださったので)
読めるところはみんなで読みました。fatさんもweeちゃんも、ちゃんと見つけてくれました。
一人ひとりと握手して、good-bye,see you の言葉を交わし、さようなら~またね~

こんな素敵な時間がいただけるのも、RAのおかげ!
ほんとうに、しみじみと、ご指導に感謝いたします。ありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 

(Mさんは、英語指導者歴ゼロから出発。
ワークショップに参加しながら、リードアラウド研修生として区立小学校、スクール、書店などでのリードアラウドを経験。
現在は、おたよりにあるように中国地方の幼稚園や書店などでのリードアラウドのボランティアとして「精進」中。
リードアラウドの「中国地方支部長」!
遠方なので、ワークショップは時々参加という形でbrush-upを続けていらっしゃいます)

春からの研修生、募集中。
キッズブックスまでお問い合わせ下さい。

英語絵本朗読、リードアラウド指導、はじめの1歩は

大人を対象に、英語絵本の朗読や指導法のワークショップを開いている。

英語絵本の朗読を集中的に学ぶクラスを受講した、私立中学・高校の英語の先生の感想が、興味深い。

声の出し方、朗読での気持ちの込め方、そして自分の発音の聞こえ方などに、新しい発見がたくさんありました

特に興味深いと思ったのが、この3つ目の発見。
ここで「発音」といっているのは、読み上げた語・句・節または文の聞こえ方のこと。
その人の「読み」が持つニュアンスだ。

本の文脈とは関係なしに、「単体」として英語を読むと、その人の癖がでる。
癖なので本人は無意識なのだが、言葉は「気持ち」とか「情報」を乗せている。

感想を寄せてくれた先生の場合は、彼女の英語バックグラウンドを聞いて納得。
リラックスした感じ、またはそれが進んでちょっと「投げやり?」とわたしがコメントしたりした、ニュアンスだ。
それは、高校時代に留学した南部アメリカの、独特なイントネーションがかすかに現れているらしかった。

これは珍しい例だったが、よくある癖は「教師口調」。

「みなさん、さあ、わたしについて、次の文を読んで下さい。いいですか、1,2,3……」
この指導口調とも言える口調を、文で表すのは難しいのだが、よくある英会話教則本の「repeat after me」のあとに続く無機質で文脈と関係のない抑揚がついた言い方、とでも表現しようか。

どんな「聞こえ方」をしているかは、なかなか本人はわからない。
何人かに指摘され、録音を何度か聞き比べ、やっとわかる。
絵本朗読の上達は、そこから始まる。

ワークショップ初回で、自分の英語の「聞こえ方」を「発見」してもらえると、とても嬉しくなる。