ボイス・演技コーチ、中西健太郎氏より

先日のリードアラウドのワークショップで前半を担当させていただきました
中西健太郎です。

先日は、ご参加いただき、ありがとうございました。
楽しんでいただけましたでしょうか?

先日のワークショップ、みなさんとても積極的に、そして楽しんで取り組んで
いただき、生き生きとした笑顔がたくさん出て、よかったなと思います。

実際にワークショップ、受講していただいて、いかがでしたでしょうか?
みなさんが思われていたレッスンとずいぶんと違った内容だった
のではないでしょうか?

表現とは生きている以上、身体を通して「表に現され」ます。
ですから、この身体をしっかりと意識して美しく使っていくということが
非常に重要なポイントとなってきます。
そのためには、姿勢やそれを維持していくための筋肉を育んでいく
という作業が欠かせないということ、よくお分かりいただけたと思います。

実際に、みなさん、身体、姿勢を意識していただいただけで、表情や声に
いい変化を見せてくださいましたね。

そして、次にアプローチさせていただいたのが、声パス。
僕が表現の最小形態と位置づけているメソッドです。
ここでは、普段見過ごしがちな、表現を受け取ると渡すという作業をして
いただきました。
表現とは我々がごく日常的にしている作業です。その分、一番大切で
シンプルな部分を忘れてしまいがちですね。

この作業をした後の、心の変化、覚えていらっしゃいますか?
表現をするということがとても、シンプルに楽に感じられたと思います。

人間の精神活動は時としてとても複雑なものです。それを細やかに
表現しようとしている日常に、表現することのシンプルさを失い、
表現することがとても窮屈に感じられてしまうことが特に現代では
多いものです。
そんなときに、一番シンプルな形態を思い出してあげること、
とても大切なことだと思います。

そして、最後にアプローチさせていただいたのが、我々の現場で
エチュードと呼ばれている、シチュエーション劇です。
ここで、初めて演じるということの入り口に立っていただいた
といえばいいでしょうか。

演技というのは、「情報量の勝負」なんだということ、みなさん
よく意識して取り組んでください。
演技とはいわば演じるのではなく、結果演じているという状態
になることなのです。

そのためにはあらゆる情報を身体の中、無意識にまで叩き込み
そのシチュエーションが日常として動き出す状態にまで高める
ことが必要です。
とても難しいことですが、当日みなさん楽しんでトライしてくださって
いたと思います。

今回、このワークショップで経験してくださったことは、当日一回
限りのものではありません。
日々みなさんが意識して高めていくものですし、また日常から
意識していくことによって、その成長が加速していくものです。
そして、なによりも、人間が社会的生活を営んでいく上で、
私たちの素晴らしい助けとなってサポートしてくれるものです。

また次回、より高いレベルを期待して、みなさんとお会いできること
楽しみにしています。

中西 健太郎