ぐんぐん伸びる大学生に指導者わくわくする

月1回、大学2年生の英語個人指導をしている。
「中学高校で挫折を何度か味わって、挫折するのが恐い」からと、なかなか「挑戦」という言葉に飛びつかない青年だ。

だが、強みがある。
そういう自分を分析出来る知的さ。
一度「ためになる」と納得したことは、やり続ける持続力。

大学に入学した春からのおつきあい。
よく知る親御さんの気持ちをくんで、わたしなりの「英語帝王学」を教授し始めた。

個人教授中は英語を使う。
彼が興味を持つ時事問題などを、雑談の話題にする。
毎回、何か新しい挑戦を持ちかけ、それに対する気持ちを尋ね、進めるかどうかを決める。
新しい教材を始めたら、それが自分の役に立つと思うか随時、意見を交わす。

大学での英語の授業は、「高校のときの授業より簡単、みんなの出来がよくない」らしい。
そこで大学は、TOEICを学習の動機付けにしているので、彼も1年のときに受けることになった。

最初の点が、約550点。
クラスの平均は400点そこそこのようで、彼はトップクラスだ。
でも「外」に出たら、まだまだ、900点は遠い。

それから1年半後、TOEIC用の勉強はせずに受けた昨年晩秋の2度目のテスト、その得点が100点上がった!

「初級者のluck」かも知れないし、大学の授業が案外にいいのかもという可能性もなきにしもあらず(彼は否定)。
しかし、わたしが提案し彼が納得して続けてきた勉強の成果、かも知れない。
ここに紹介する。

1. New York Timesの記事から1本選び、英語で200字程度に要約する(書く)。
その際、見出しは日本語で(新聞の見出しのスタイルで)つける。

「これが好き。やらないと気持ちが悪い」と、始めは週に2、3度だったのが、今や毎日の日課に。

2. 1.に慣れてきた頃から始めたのは、その要約1,2本は書く代わりに口述、録音。

3. 1.と平行して、『名演説集』から2つ演説を選び、CDを手本に暗記する。

オバマ大統領や、MLK、Steve Jobsなどが、彼のお気に入りだ。
これに関しては、まったくわたしなどよりも力は上だ。
見事な再現力に舌をまく。
いつもperfect!
「英語の歌が好きだから、演説も音楽的な感じでとらえられるのかも」と自己分析。

4. つい最近、始めたのは、Appで「ゆっくり英語」(?)という学習者向けに時事問題をゆっくり英語で報告してくれる番組の視聴。
そのビデオを見聴きしながらメモをとり、要約する。
それから、付属の「台本」で照らし合わせる。
第1回目は、「3度聴かないと、要約出来なかった」とのこと。
これからである。

彼を指導し始めて、つくづく思うこと。
高い能力を潜在的に持っている若者がいて、彼らにはある時期、その潜在的力を認め、見える力にする「糸口」を見つけ手繰る人の存在が役に立つことがある、ということ。

わたしの教えているこの若者の場合は、何しろ並外れた持続力と完全主義的という「才能」を持っている。
これがあっての、「糸口捜査人」ではある。

月に1回の指導というのも、いい距離なのかもしれない。
ペアとして今のところ上手く機能して、英語習得の上昇気流に乗っている。

p.s.
彼の新たな挑戦。
TOEFL受験である。
大学院進学、それも海外の学校を視野に入れ出したので。

こんなに伸びて行く若者をまじかに見て、わたしがワクワク。
若返る。