リードアラウド6月のワークショップ報告

6月のWSには、「サプライズ」で元研修生で今は、中国地方に移り住んでいるMさんが参加。
か細い声で「ただの主婦です」と言って、初めてWSで自己紹介した日を思い出す。

普段、特に中年以上になるといかに声を使っておらず、張りをなくすか。
でも、それはトレーニングで取り戻せることを、Mさんは体現してくれた。
そして、たとえば病気などでしばらく使わないと、その張りはゆるんでしまう可能性もあり、実にトレーニングが大切だということを、彼女が示してくれた。

そこで、WS参加のみなさん。
朗読者、指導者の力の、もしかしたら半分は、声の張りかも。

前回の課題書The Happy Dayを、今回さらに磨きをかけた表現に仕上げてきMさん。
お見事だったが、その他のみなさんも、格段表現が細やかになったと思う(全員の成果を聞けなかったので、別の機会に、必ず!練習は続けておいて下さい)。
ただ、家で練習していると家人を気にしたりすることもあってか、声量や響きなどの要素まで練習しきれていないことがあるようだ。

今回はGoodnight Moonが課題書だったこともあり、全般にリードアラウドには適さない、小さめの声量、響きだった。
親子で寝室で読み合うなら、囁き声が適す。
だが、リードアラウドは複数人に指導することを目的としているので、実際に声量を下げては不適だ。
声量があり響きながらも、静かな調子。
これが理想で、それを目指したい。

小学校での、大人数にリードアラウドする研修でも気付いたことがある。
指導者が不慣れだと、「声量を上げる」は「shout」になる傾向があることだ。

たとえばGoodnight Moonを、shoutしたら、それこそ作者が「作品がズタズタ!」と抗議して、墓から出て来きそうだ。
口蓋の奥から声を頭頂に響かせる感じで、声を出してみよう。

具体的な例で言えば、美空ひばりが「あ、あ〜、川の流れのよ〜にい〜」と歌っているあんな感じの声。
または、オペラ歌手が『千の風になって』を歌っている感じ、静かにそよぐように聞こえるところでも、声は轟いている。(「千の〜」の「ん(nn)」の発声をしているところなど、特に頭にこだましている)

……あ、すぐにはこれ、出来ない。
WSで使っているRoger Loveのvoice training のCDで練習するもいい。
または、朗読練習をいつも5メートル先以上にいる人に聴かせるつもりでする。

Goodnight Moon、声に加えて、次回までの課題は次の通り。
登場するものたち、ひとつひとつへの、この子ウサギの「こだわり」、または意識や思いを、きちんと考える。
書き出すと、効果抜群。
(a red baloon=大好き、昨日、お祭りでパパに買ってもらった、など。be creative!)
つまり、子ウサギの日常を、これら部屋にある小物たちから思い描く。
ドラマを作る。

ところどころ、とてもよい表現は出ていた。
また、わたしが指摘するとその直後に、ばっと情景が広がる素晴らしい読み方になったり。
だから、その調子ですべてに、網の目のようにほころびがないように、子ウサギが「おやすみ」を言って行く小物に、イメージを乗せる練習を!
(シャンソン歌手のような気持ちかも?)

次回は、全員にこのGoodnight Moonの練習の成果をみせて頂く事にしよう。