6月のワークショップ課題

5月のワークショップで、印象的だったことをもうひとつ書き忘れていた。
課題のひとつだった「Piggies指導での発問」。
素晴らしいものを考えてきたのが、H先生。
「やられた」!
Piggiesで登場するsmart piggiesの1匹は、賢いのでいつも本を読んでいる。
その読書家のsmart piggieが読んでいる本は、実はページを繰るごとに登場する他のpiggiesを形容する言葉(fat, long, sillyなど)がキーとなる本だった!
だから、「なんで、この本を読んでいるんだろう?」
と尋ねれば、たとえば厚ぼったい本の場合は「fat book」、つまりfat piggiesのfatの意味を示している。

このように、絵本作家は実に芸細やかに作品を作っているので、それを聴衆や生徒に楽しませようというわたしたちは、隅々まで目を凝らし、作家自身くらいにその本に精通すべきなのだ。

さて、6月の課題。
本は、超ロングセラーのGoodnight Moon
実は、教室などで使ったり、朗読を聞かせるには難しい本。
どう料理するか、チャレンジなのである。

朗読をよりよくするために、考えて欲しいのが、登場者たちのドラマ。
主人公の子ウサギのプロフィールを、がっちり考える。
絵本が描くのは、ある晩の子ウサギだけだが、それに肉付けをして欲しい。

家族構成、親たちのこと、登場するold ladyはだれか、親子関係、この日の日中はどんな日だったか、いつ頃か、季節や時代は?
好きな食べ物、友人関係。住んでいる地域、社会状況。
どんなことを考え、暮らしているか。何歳か。
きちんと書き出して見ると、頭に焼き付けられる。

こういった役作り、物語作りが、課題。

It Was a Happy Day:5月のワークショップ

今月のリードアラウド・ワークショップが終わった。
The Happy Day を使って、朗読と指導法を研鑽すること3時間。
終了後は運動を終えた後のような悪くない疲れを感じたと同時に、it was another happy day for us。

「なんでこの本が選ばれたのか?」「単調な繰り返しのようで、難しい」など、参加者からの前評判が聞こえてきた課題の絵本。

ひとりひとりの朗読を聞いて、再確認したのは、読む速さと間の取り方の難しさだった。
朗読者は、まず「自分時間」と、聴く者の「視聴時間」、感じ方が違うことを知る必要がある。
そして、それを一致させるには、朗読者が問題意識を持ち、調整法を体に覚えさせる。
問題意識は、「聞く耳を持つ」ワークショップ仲間に「速い」と指摘されることから始まる。
また、仲間のを聞いて、我が身を振り返る。

丁度いい速さと間の調整は、朗読しながら頭の中に情景が自動的に浮かぶと、自然に出来るようになる。
文と情景を結びつける反射神経(?)のようなものは、練習で育てなければならない。
わたしの場合、「文を念じて絵を脳裏にあぶり出す」ような、ちょっと辛い練習時代があったおかげか、今は、読みながら、かなり「ぱっ、ぱっ」と絵が頭に浮かぶようになった。

この日の朗読のハイライトは、読み分け。
それをすることで、楽しさがびんびん伝わる本だということが、実感出来たようだ。
本文はほとんどがナレーションなのだが、5役に分かれて読んだ。
みるみる、本が立体的に、生き生きしてきた。
飽きる間がない。

「うーむ、ここには役者がそろっている」
と驚嘆……。
ひとりで読むと、まだ課題が残るみなさんだったが、さすがに実力派。
解釈を深め、個々の練習をして後の読み分けは、聞いていて、素晴らしく楽しいものだった。

ただし問題は「5人寄れば」というところ。
ひとりで読むと単調になるところが、5人だと上手い。
これを、「ひとりで上手い」にしなければならない。

しかし、この本の楽しさが伝わったところは、大きな収穫だ。
「楽しい本でした!」
「こんなだとは、思わなかった」

これらを味わったみなさんが、次回にひとりひとりで5人分を再現するのを見るのが、わたしの楽しみ。
うひひ。

休んだひとは、大変!
前回のPiggiesの仕上げと、自分なりのThe Happy Dayも作って6月に。

そして、そして。
6月の課題書もある。
あの名作、ロングセラーにして「難書」の
Goodnight Moon
自分の子じゃない子にも、どう楽しく聞かせるか。
どう楽しく教えるか。
予習については、別の日に。

募集:渋谷の小学校でリードアラウド研修

リードアラウドを小学校で教えることに興味を持ち、

1.キッズブックス英語スクールの朗読初級クラス(リードアラウドコース)
または、
2.過去のリードアラウド・ワークショップ
を受講したことがあり、

・木曜日の3〜5時(打ち合せと反省会込み)
・渋谷にいらっしゃれるかた

本年度、小学校の課外活動で行うリードアラウドで、本研修生(2名決定済み)と伴に指導補助をしてみませんか。
小学校低学年クラスと、中・高学年クラスに分ける予定です。

実践を積むことで、(10〜30人)指導に慣れることができます。
ボランティアですが、大島が指導計画を立て、打ち合せまたは反省会でご一緒しアドバイスします。

興味がある方は、「小学校研修」とタイトルを付けて、キッズブックスまでメールでお知らせ下さい。

Magic Townに行ってみた

絵本の将来に興味があるので、紹介されていたe-絵本(電子絵本)のプラットホーム(いろんな出版社の絵本が集まった「ショッピングセンター」みたいなもの)、Magic Town に行ってみた。
LogIn して、仮想の「子」を登録したら、以下のようなメールが届いていた。

Welcome to Magic Town!

We’re so excited to have you and your child join us. You’re about to enter a world unlike anything you’ve ever seen before. In Magic Town you’ll meet Louis, a wise old lion who has traveled all over the world collecting books and stories. Now it’s up to you to give those stories a home. Each time you visit, you’ll find something new, and can help Louis build Magic Town.

If you want to learn more about Magic Town, visit our website for parents at Magic Town. Parents can also join the conversation with us on Twitter @magictown, Facebook, Pinterest, YouTube and Google+.

See you in Magic Town, Where Stories Live.

The Magic Town Team

Go To Magic Town

わたしの興味はMagic Town内の”library”に並ぶ、これまで紙で出版された絵本の電子版。
「無料体験」なので一部しか見られないが、何冊か見てみた。

「play」ボタンを押すと、かなりいい声で、読んでくれる。
絵も、ぎくしゃく絵本の絵のまま動いてくれる。
「いっそのことアニメにしようか、または紙芝居式にしようか迷ったあげく、ぎくしゃくちょっとだけ動かしてみた」といった中途半端な感じ。

本として楽しませたい、アニメではできないが絵本ならできると思われている想像力を育てたいという出版界の意図は分かる。
でも狙った「アニメと本の中間」は、実は存在しないかも、と今のe-絵本の出来を見て思った。

本好きの子どもの心を思い出して、その心で見てみると、このe-絵本、うるさい。
わたしが自分で想像したいのを、邪魔する。
動きに奥行きがないので、自分の頭のなかの絵のほうがいい。
ぼうっと考えたいのに、せかされる気がする。

ただ、ぼうっと想像するクセのない子に、「暇」を持て余さないようにそれを埋めてくれる役目はあるだろう。
でも、あきっぽさが気になるこの頃の子どもたちだ。
「ぼうっとする」ことを、もっと楽しむ必要があるんじゃないだろか。

このプラットホームに並んだe-絵本、直感的に「好きじゃない」と思った。
しかし、もちろんわたしの直感はみんなの直感ではないので、ぜひお試しあれ。

5月ワークショップ#3はThe Happy Day!

本年度3回目のワークショップ、5月19日。
復習材料は、Piggies

チェックポイントは、
・「語り手」の設定、それ「らしさ」を出す
・「聞き手」が、絵を観察できる間や速さを工夫する
・ 構成(序破急)に則ってメリハリをつける
・ 形容詞など、年少者に分かりやすく英語からイメージさせる
・ 年少者を発奮させる問いかけをする

予習材料は、The Happy Day
絵などよく観察し、読み込む。

なーんてところでしょうか。
みなさんの成果を楽しみにしています。