座って聞く時間を最小限にして、参加者自身のワークが多いワークショップへと歩を進めた第2回目。
リードアラウドの指導の特徴といえば、双方向型指導もある。
そして、双方向型指導上達のためにはシアターゲーム、or 即興(インプロ)
力演習だ。
この日はその演習として、話を他者と協調して作って行く、Build a Storyゲームを行った。
素材に使ったのはこれ。
ひとり、これらから2つずつアイテムをとって、それを取り込んだ話で、ふられた話を繋いで行く。
いかに自分の前の人の話をYESで肯定し、ANDで新たなアイテムを加えて話をふくらませるか。
プレイヤーは自分の前のプレイヤーの物語を聞いて、瞬時に「何か新しいこと」を付け加える。
計画をしてはいけない。
瞬時に物語を、積み上げていくのだ。
集中することを学ぶ演習でもある。
手始めは、二人組になって、2つずつ持ったアイテムを題材に交互に話を作って行く。
展開が浅かったり、展開しない話だったり、「瞬時」がまるで悠久の時のようなのろい展開だったり。
かなり、散々な結果だった…。
今度は、全員を1グループにして、みんなでひとつの話を展開させた。
うーん。
展開がつまらない。
予定調和より以前に、話が滞る。
サイドコーチとして、同じ言葉を繰り返させない、無駄な言葉を発せさせない、思考の飛躍を追求するように、思いついたことから話す、という注意が足りなかったかもしれない。
繰り返さず、積み上げる。
そして、物語は瞬時に展開し続けさせる。
(急にふられたわたしも、詰まった。不覚であった)
ちょっと、どうコーチをしようかと、頭をかかえる。
そして、3度目…。
おお!
奇跡的?
話がかなり滑らかに展開を始めたではないか。
進まなかった物語が進み出したのである。
何をすべきか、身体が分かりだしたようだ。
この、みなさんが感じた、かすかな「これかも」という感覚を、これからはっきり共有し、大きくしていくーという目標が見えた第2回目であった。