リードアラウドを長年やっていると、終わった後にだんだん後悔が大きくなる、失敗のこともある。
そんなとき、あれこれ原因を考えるが、なかなか啓示のようなものは答えは降りて来ない。
心が負に向っているときは、どうもだめだ。
ところがそのあとに、大変上手くいったりして自信が戻ると、先だっての失敗のわけがふっとわかることがある。
今日がそんな日だった。
クレヨンハウスでの『Green』のリードアラウドが、非常に気持ちよく終えられた。
それで、啓示が降りてきた…。
リードアラウドの成功の法則、あるいは失敗の法則がわかった!
それは表現指導。
リードアラウドでは、約束のひとつである「感じを出して読む」の指導をするのだが、始めの時間(全体の1/6位のうち)に、ひとりでもいいのだが、子どもからいい表現を引き出す。
そして、それをうまく「料理」して、他に波及させる。
すると、あとはおおよそ成功の波に乗れるのだ。
(失敗はこの反対)
いい加減なところで、「いいね!」「上手だね!」とOKを出したら、立ち行かなくなる。ダメ!
こだわること。
そして、わかりやすい手本を示すこと。
こだわりが足りない場合、
また、指導者自身の表現が、飛び抜けて上手いでもなく、印象的でもないと、子どもからいい表現を引き出すことは難しくなる。
この2点、心しよう。
そして、指導者も自分の表現を、必死になって磨くこと。
とても気になっているのが、以下の点。
指導者の特徴として、リードアラウドの指導のかなりのベテランになっても、子どもを前にして「手本」として読むと、ただ声を張り上げ、意味のあっていない強調や抑揚をつけて読みがちなこと。
リードアラウドの一番の成功のコツは、表現豊かな読み(朗読/表現よみ)の提供と、それを生徒からも引き出す指導である。