Dr. Seuss’『The Foot Book』でミッケ!~リードアラウド英語絵本読み解き

Dr. Seussが本書『The Foot Book』を生むのに、「毎日8時間没頭した」と読んでいた。

本書はさらっと黙読すると、
「あ、そう」くらいの感想しか持たないかもしれない。
音読すると、
なにか楽しさが感じられる。でもそのくらい。
英語の先生が読むと、
「ははーん。反対語を教える本だな」。

リードアラウドすると、
「韻が面白いな」「登場者の表情も愉快だ」「形容詞で楽しめるな」。

でも、ここらへんで終わり。
なぜ、Dr. Seussが1日8時間、何日も没頭して創った本か、腑に落ちなかった。

だが、何かあるはずだ。

わたしは、「ミス マープル」や「名探偵ポワロ」など英国ミステリーの見過ぎなのか。
どうしてあの、オックフォードの大学院にまで英語学を学びに行った秀才、Dr. Seussがどこに、そんなに凝ったのか知りたいと思った。

手がかりは、彼が何を学んでいたか、だ。
詩。
西洋の詩について深く学んでいた。

となれば、押韻か?
poetic meter(韻律)か?
韻を踏んでいるのは、すぐに分かる。
ふんふん、これだけじゃないだろう。

そしてmetrical footという言葉にぶつかった。

ん?

「footって?」ー本書のタイトルを思い出す。The Foot Book。
metrical footとは、「強弱の音節(音のかたまり)を、1つずつまたは2つ以上組み合わせて、リズムの単位とする」とあった。
韻脚!

Dr. Seussは、この『The Foot Book』は、metrical footの「foot」に引っ掛けたに違いない。
そう、韻脚で凝った本を練ったのに違いない!
とうの昔に、研究者たちには常識なのかもしれないが、まあ、これを自分で見つけたので、大満足。

さあさ、謎解きはここまで。
続きは、今日の英語絵本リードアラウド・ワークショップで!

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