親、教育者目線でみる錦織圭選手の活躍

運動音痴だが、運動選手の「ドラマ」は好きだ。
そこに、何かしら普遍的なものを見られるからだと思う。

最近は、全米テニスで躍進の錦織圭選手の「ドラマ」に興味津々。

錦織圭選手のお父さんの発言から。
このお父さんは、13歳の圭選手をアメリカにテニス留学させた。

「圭は試合の中で情報収集している。データが集まる終盤になるほど、強くなる」

情報収集、というところに興味を引かれる。
観察力があるのだろう。

「テニスは個人競技。団体戦や部活動は、圭の性格に合わない」

親として子どもの性格を見極めているところ。
わが子の将来に関わることを決断するのは難しく、勇気がいる。
周囲と違うことを選択する場合はとくに信念と勇気がいるものだ。

コーチは、元世界ランキング2位のマイケル・チャン氏。
新聞に出ていた「錦織の勝利を喜ぶチャンコーチ」の写真が象徴的だった。
ど迫力。
ドランゴンボールの「火の玉」(?)が体から出てきそうなエネルギーを感じる人だ。
今回の躍進では、このコーチの熱が、ちょっと穏やかだった「弟子」に乗り移ったのかも。

発言からも強さを感じる。
「コーチを引き受けたのは、自分の時間を割く意義を感じたから。他の選手の依頼だったら断った」

錦織選手はこんな発言をしている。
はじめ、コーチに心の指南役をイメージしたらしいが、助言は技術の細部に及んだ。

「直すところが多すぎてショックを受けたけど、今までにない充実感で感動した」。
また、説明が論理的で、反論の余地が見当たらないとも。

素直が、上達の強みになっている。

また、指導に論理性。これは必要だろう。

もうひとつ、興味をそそられたのが、コーチと選手が「アジア系同士」という要素。

世界、または少なくともアメリカを舞台に何かをする場合に、初めて意識するのが「アジア系」であるということ。

テニスもまだまだ白人中心で、どこか「二流」扱いされる空気があるはずだ。
こういった環境で、アジア人同士は仲間意識が強く働く。
その「仲間意識エネルギー」も、今の錦織選手の強さにプラスになっているのではないか。