英語絵本でリーダーズシアター〜Productionで身につく英語

リーダーズシアター(Readers Theater)、朗読劇というものがある。

普通の演劇と違って、台詞を朗読するもので、衣装や舞台装置、動きは最低限にして、朗読の妙を楽しむ。

近年、英語圏の小学校から高校まで、Reading Fluency(英語文の読解を深めて表現豊かに読む力のこと)の教育が必要とされている。

その効果的な方法として、Readers Theaterが注目され、英語圏の学校では定着してきた。

わたしは、英語絵本を使った「リードアラウド」をしているが、会話だけで成り立った絵本を使う場合には、知らず知らずのうちに、それがリーダーズシアターになっていることに、あるとき気づいた。

「リードアラウド」はread aloud、そのものの意味は「声に出して読む」という動作や行動だ。

わたしの指導法で言えば、「リーダーズシアター」とは、「リードアラウド」を使った英語学習の形式と言えるだろう。

「リーダーズシアター」として書店で機会を持たせて頂いているが、その場合は、基本的には一期一会。
その日の絵本と参加者で、60分を使って精一杯のリーダーズシアターをする。

ある私立小学校の3、4年生の課外クラスでは、3回完結の授業で、2冊の絵本のリーダーズシアターを指導している。
1回よりいいが、あとちょっとのところ、3回でお別れだ。

どちらの場合も、とても未練が残るのが困りもの。

「ああ、もうちょっとなのに…」
と、開花を目前にした苗に別れを告げる、みたいな気持ちだ。

リーダーズシアターをしていると、台詞(本文)の言い回しを、子ども自身があれこれ考え始め、自発的にも反復するようになる。

「自発的に」が、画期的なことだ。

また、考えながら反復すればするほど、読解が深まり、そうすると台詞がどんどん上手くなる。

達成感が本人に感じられる。

ただの逐語訳は表面的な理解で、語句の意味も記憶に残りにくいだけでなく、一番の弊害は「勉強」然としたイメージがあること。
楽しさが感じにくい。

ところが、リーダーズシアターで、台詞を仲間と言い合うのは、楽しみがある。
共同作業でもあり、その作業をproductionと呼ぶところからも、作りあげる喜びを感じる種類の作業なのである。

語学の上達には、言葉や文の身体化が必要だ。
それが、productionの間に自然に身につく。

ただ正確に読み下すだけの英語学習と違って、「台詞の練習」をすることで、感情やイメージがすっかりその英語と一体化する。

そうなれば、もうその英語文、単語は記憶の深いところ、忘れにくいところに保存される。

このproductionの過程を、ひとりでも多くの子どもと共有したいという、まあ勝手ではあるが、そんな思いがする今日この頃である。

P.S.
万一、地理的、時間的、その他諸々の条件が合ったら、ぜひ
二子玉川のわがスクールへ。
一緒にリーダーズシアターで1作1作を、productionを通して、完成させてみませんか?
9歳〜中学生位


小学生(入門、初級)

FAQ(よくある質問)「英語、親はどう関わる?」

幼児から4、5年生位までの子どもの塾やスクールの英語に、親は復習のつもりで付き合おう。

親は子どもの英語学習に関わるものとして、どう付き合ったらいいと思うかを述べたい。

以下は、おすすめの関わり方。

・興味を示す

一番大切。
最低限、これだけはちょっと大げさなくらい示して欲しい。

塾やスクールで使ったり、話題になった英語絵本を一緒に見て、あれやこれや話すだけでもいい。

「この間読んでいた絵本、ちょっと見せて。面白そうだったなあ。読めるか読んでみたい」など、親自身の興味を示そう。

・質問する

興味を持つことにも含まれるが、具体的な関わり方のひとつとして挙げたい。
「どんな話?」
「この子がどうなるの?」
「この子、いい子なの?」
問題を出すという感じではなく、親の興味にまかせて尋ねる。
「そんなこと知らないよ」と子どもがあきれるような、とんでもない質問もいい。
「このクマ、結婚しているの?」など。

以上をしてみて、ご機嫌よさそうであれば…

・読めそうなところを、読んでもらう

「読ませる」ではないところに注意!
子どもの方が表現的に上手な場合もあるので、読んでいただくのである。

「ここって、どう読むんだろう。お母さん(お父さん)の読み方であっているかな?それとも、読み方教えてくれる?」
分からなそうだったら、電子辞書など音声のついている辞書に発音させて、親子で確認する。

読めないところが多かったら、youtubeなどで、その絵本の朗読をしている投稿を探して参考にしてみよう。

参考音源がなかったら、パソコンのOSにある読み下し機能「スピーク」などに、文章を入力して読ませてみよう。
表現は平坦だが、おおよその読み方は分かる。

もう、このへんでOK。
また、いつも覚えていて欲しいのは、子どもは一見、平等のような感じで、親と一緒に何かをするのが嬉しいこと。

間違えとか、不案内を恐れず、子どもと学ぶつもりで、一緒に過ごす「関わり」の時間を捻出して欲しい。
親子のいい思い出にもなる。

さて、思春期に入る5,6年生について。

この年になると、「ママ(パパ)、うるさい」と迷惑そうな顔をし始めるものだ。
実は、心の奥ではかまってくれるのが嬉しいのだが、もう大きくなった自分がそんな「子どもっぽい思い」を許さない。

こうなったら、親としては寂しいが、物理的には離れよう。
たとえ、子どもが英語を読むのが聞こえても、離れているわけだから「聞こえた」ことは内緒にしておく。

しかし、英語のことを気にかけていることを、ことあるごとに示す。
「今、どんな本を読んでいるの?本を見てもいい?」

それから、ご機嫌よろしく本を貸してもらえたら、親が声を出して読んでみる。

たまらなくなった子どもが、読み方を直してくれるかもしれない。

また、子どもが使っている本を片付けるふりをする。
そして、「ヘー、こういう本なんだ」などときっかけを作ったり、ちょっとした演技力を発揮する。

本当に上手いところを褒める。

こんな感じでいかが。

FAQ(よくある質問)「インター幼稚園卒に適した英語教育は?」

英語で保育するプリスクール、幼稚園が、都市部では増えた。
ただ卒園後に、続けて英語で教育するイマージョン校や、インターナショナル校へ行く子は一部で、かなり多くは普通の公立や私立小学校へ進学する。

親としてはせっかくの英語力を、出来るだけさらに伸ばしたいと思うと同時に、それまでの努力が「水の泡」になってしまうのではないかと、ちょっとした強迫観念に襲われることもあるだろう。

では、どうしたらいいだろう。

「日常的に英語を使う」のは、いったん無理とあきらめなければならないかもしれない。
親子のコミュニケーションは、やはり母語に限る。

ただ、第二言語研究者たちの研究によって定説になっているのが、幼児期に学んだ言語の発音は、年月がたってもかなり残るということだ。

これには、ほっとするに違いない。
「水の泡」にはならないから、ひと安心だ。

日常的に英語は使う機会はなくなるが、出来ることがある。
「エアギター」ならぬ「エア英語」。
つまり、Readingである。
本を開けば、そこに英語の世界がある。

readingはある程度、苦でなくなると、「自由の翼」を得たようなもの。
どんどん英語で知識が得られるようになる。
それと同時に、どんどん英語力がつく。

ではreadingの力、reading fluency(苦なく滑らかに読める力)をどう身につけるか。

それには、楽しめる本を、あるときは反復し表現力を高めながら、あるときはたくさん読む。
質と量で攻める。

加えて、自分の力を定期的にアセスメントして、段階的に高めていく。

英語圏の学年別英語力を目安にして、指導者の協力などを仰ぎつつ、実際の自分の学年との差を縮める努力をして行こう。

なお、わたしの主宰するスクールでは、現在、英語圏の3~4年生レベルのクラスと、1〜2年生レベルのクラスで、伸び盛りのreading fluencyを身に付けつつある生徒たちが仲間を待っている。
クラス体験、そして簡単なreading fluency アセスメントを受けてみてはいかが。

Reading Fluencyが英語圏3~4年生レベルのスクール生によるReaders Theater。

「怖い話」をリードアラウド〜準備はいかが?

そろそろ怖い話をする機会が増える頃となった。
たとえば、これらの本。
A Dark Dark Tale
A Beasty Story
In the Haunted House
In a Dark Dark Room

リードアラウドするみなさん。
ミステリアス声、読み方の準備はいかが?

マイケル・ジャクソンの『Thriller』のミュージックビデオで、墓場(?)から聞こえてくる声を覚えているだろうか。

あれは、Vincent Priceという俳優の声で、ミステリアスな演技の第1人者だった人の一級品だ。

この笑いをまねて、まずはみなさんもミステリアスな声を出すwarming-upを。

The Raven (『大鴉』)by Edger Allan Poeを読む。朗読のお手本。

実はこんな愛敬のある人。

「上手なリードアラウド」by John Lithgow

ユーチューブでいろんな絵本を、いろんな人がread aloudしているのを、久しぶりで見てみた。

ああ、やっぱりこの人のは凄い。John Lithgow。
プロ!
読んでいるのはDr. Suessの『Yertle the Turtle』

挙げたらきりがないが、なんと言ってもキャラクターの作り方がまったくもってプロの俳優。
主人公がどういうカメか、目に浮かぶ。
年まで想像がつく。

上手でないものも、山ほどあるので、気をつけたい。
いつも目標は高く!