英語の丁寧語はいつ教える?〜今、でしょう…

英語を絵本で教えていると、いいことがたくさんある。
先日、Mo Willemsの『That Is Not a Good Idea!』That Is Not a Good Idea!
をスクールの小中クラスで読んでいたときのこと。

「このオオカミ、いつもWould you care から話すんだね」
と、英語指導者小おどりものの嬉しい「発見」を生徒がしてくれた。

この本、アヒルを食べる下心を持ったオオカミが、紳士をきどってアヒルを「ナンパ」するという(!)展開の本だ。

「下心を持ったオオカミだから、どういう態度に出る?」
ときくだけで、生徒はもう「はは〜ん!」である。

こうして、なかなか日本の小学生「英会話」では教えられない、へりくだるような丁寧な言い方、「Would you care〜?」を、絵本内の自然な文脈で、しっかり認識させることができる。

絵本はやっぱり優れものだなあ、と思った数日後…。

私立小学校2年生のリードアラウドの教室でのことである。
わたしが、何か言うたびに
「What?!」
と「rude」に返す生徒がいた。

「はあっ?」「なんだっ?」という、そういう意味では大変上手な合いの手だ。
仲間内や、ニュアンスの違う「なーに?」の「what?」はありだが、生徒から先生へはなあ。

そりゃ、やはり、ないでしょう…。
英語の文化圏で、生徒がそのニュアンスで「what?」と先生に言っては、お叱りをうけるだろう。
英語にも丁寧、敬語または、そういう言い方はあるのである。

この生徒、どうやらニュアンスまで分かっていない。
これまで、どこからも注意を受けなかったのだろう。

ちょっと「英語を話している」という感じがするから、面白くて連発しているのだろうが、指導者として二つのことを、ここでしなければならないだろう。

1. 黙らせる
2. 「何ていいましたか」など、少しだけだがwhat?より丁寧な言い方を教える

発言するのに手を挙げること、そして先生の英語が聞き取れなかったのなら「What did you say?」(whatを生かした、最短、簡単な文)で尋ねることを伝え、クラス全員で練習もしたのであった。

子どもが「英語を使う」だけで褒めてしまう傾向が、こんなrudeな言い方を平気で増長させてしまうのかもしれない。

より多くの文脈を提示することで、状況にあったより多くの英語を、指導者は教えていきたいものだ。