リードアラウド、そしてその応用であるリーダーズ・シアター。
それらに参加した1年生から4年生までの感想に、指導者は教えられることが多い。
「きんちょうして、あまり発言できず、発言したと思ったら、ぼう読みになってしまいました」
「さいしょはずかしくてあまりはつ言をしませんでした」
生徒たちの緊張を理解し、ほぐす努力が大切なのがわかる。
「…おもしろいお友だちもいました。それは、きーきー声でこたえる子です。わたしは、おもしろくて、わらってしまうこともありました。わたしはさいしょにわらった時、はじめて知ったことがありました。それは、リードアラウドがたのしいことでした。」
進歩を実感することが、喜びになる。
「さいしょは、ぜんぜんよめなかったけれど、練習している間に、読めるようになりました。…(中略)…いよいよ発表会三回目です。…もうスラスラ読めるようになりました。英語の読めなかった本がよめるようになってたのしくなってきました。」
「いえにかえって、れんしゅうしました。おぼえるまでやりました。しんけんにやりました。やってみるとぜんぶできるようになりました。ぼくは、心の中で大よろこびしました。…今でもうれしいです。」
リードアラウドの約束も役立っている。
「(あれ、どこやってるんだっけ。)
というしんぱいもありません。よんでいるところをゆびでさしながらだからです。」
選書も大切。
「さんかいのリードアラウドは、本のないようがおもしろかったり、わたしの心を、ドキドキさせたり、たのしくさせたり、してくれました」
「中でも一ばんすきなえほんは、No, Davidです。ディビッドがつぎつぎいたずらをして、おかあさんにおこられるのですが、さいごにゆるしてもらうおはなしで、さいしょはおこったよみかたをするのですが、さいごはやさしくよみます。いつのまにか えほんのせかいに はいりこんだような かんじがしました」
指導者が元気でいることも重要。
「てをあげられなかったけど、せんせいがおもしろいこえをしたり おおきなこえで えいごをいったりしたから げんきがでました。」
表現指導は要。
「『There is a Bird…』は単語が少しむずかしく、大変でした。それでも、一つ一つの単語の意味は分からないけれども、前の本と同様に絵と先生の読み方で日本語の本を読んでいるように分かります。」
「どの本もおもしろかったです。先生の声のひょうげんが とてもだいたんで おもしろかったです」
指導者の英語は、生徒の英語の動機付けにも。
「はじめてリードアラウドにさんかしたら、先生のリアクションがおもしろくて、
『先生のように、英語の本を読めるようになりたい」
と思いました。」
挑戦する気持ちを起こさせる。
「二年生の夏休みには、全国小・中学生作品コンクールで、しょうれいしょうを頂きました。二年生のリードアラウドで勉強した本の暗唱をしました。」