9月のリードアラウド・ワークショップ〜The Napping House

リードアラウドの朗読と指導を実践的に学ぶワークショップ、9月7日に開催した。

題材はThe Napping House
一見、文字が多くて子どもと読もうとすると「難しい!」と悲鳴を上げられてしまうことも。

ところがどっこい。
実は、初級の子どもに読める本なのだ。

昼寝するひとや動物が、どんどん積み重なっていくという、話はパターンに沿っている。
また、最初から最後まで繰り返される「in the napping house/where everyone is sleeping」を始め、繰り返しが多い。

このパターンに気付かせ、繰り返し部分をしっかり学ばせれば、案外、子どもは読めてしまう。

そんな教え方を、模擬授業を通して指導者が学んでいく。

模擬授業をと前に出たとき、頭の中が真っ白になってしまうひとがいる。
これは、実は珍しいことではない。

乗り越えるのには、つぎのふたつ。
場慣れと、教材をよく知ること。

ワークショップで学んだだけでは、足りない。
ものを言うのが、その後の復習だ。

例えばわたしの修業時代の場合。
朗読のレッスンを月に2〜3回受けていたときは、新教材を自分なりに解釈をし、読み方を考え、考えた通りに読めるようにレッスン前に練習する。
一回でコーチから「合格」をもらおうと、毎日少なくとも1回は読んだ。

しかし、ほとんどの場合、不合格。
ひどいときは、「ちゃんと解釈を考えましたか」みたいなことを言われて落ち込む。
完成したと思っていれば、なおさらだ。

合格するまで同じ教材の練習を続ける。
何度も不合格だと「これは、しばらく置いておきましょう」。
まだわたしには無理だと言われたのと同じで、そこでまたひどく落ち込む。

でも、おかげさまだ。
読み込むことの大切さを学び、どれがよく、どれがよくないかの耳が養われたと思う。

しかし。
リードアラウド・ワークショップでは、カリキュラムがあり、「不合格」なしで進んでいく。
みなさんも、それに「順応」して、1冊が終わると復習はあまりしないようなのだ。

そこを、ちょっと今回は、STOP!
次回の本の予習の前に、The Napping Houseの仕上げをして欲しい。

講評を参考に、決めた表現を「固める」(考えた表現通りに安定して読めるようになった状態)まで、仕上げて!

「固い」と言われたひとは…
読む時に、目の前にいる子に語るように読んでみる。
「あのね、There is a house. それがね、a napping houseなの。そしてそこはね、where everyone is sleeping なのよ」。

「固い」は、「超然としている」「親しみがわかない」と言える場合もある。
「気取っている」印象の場合もある。
でも、それは、「読み」から「語り」にしてみると、するりと直ることが多い。

それでも、うまく行かなければ、暗記する。
読む時に、形だけ文字を追うが、しばしば聞き手の顔を見る。

超然とした朗読をしているとき、目は遠くを見ている。
その視線を、近くに持ってくる。

「ひょうきん」系で、ところどころに「シリアス」も入れてみようと言われたひとは…
一度、表現を全部とって棒読みに近い感じで読む。
そうすると、ちょっとくさかった表現が自覚される。

「棒読み」が上手になったら、もういちど表現をつけてみる。
ちょっと、表現が変わるはず。

どうしたらいいかわからなかったら、録音する。

そして、客観的に自分の朗読を聞く。
どこが嫌か。嫌なところがあるはずだ。
たいてい嫌なのは、自意識過剰な部分で、他のひとが聞いても「気持ち悪い」と思ったりするところ(みなさん行儀がよいから、そういうことは言わず、読み手のなかに温存されがち)。
そこを、さらっと「気持ちよく」語るようにしてみる。

次回は、全員の The Napping House を聞かせてもらってから、次の本に入りたい。

The Napping House [With CD]
『The Napping House [With CD]』