確かに、日本の子どもの英語環境は変化しているなと実感するのが、新学期前に開催する体験クラスでだ。
増えたのは、こんな子どもたち。
外国生活経験あり。
海外旅行経験(複数回)あり。
親が留学経験あり。
英語幼稚園、プリスクール通学経験あり。
インター校のサマースクール経験あり。
ほとんどが、初対面で英語で話しかけても怖がらない。
英語教育にいいスタートを切っているなあと、感心する。
なんといっても、子どもに英語教育を受けさせたいという親の意志が強い。
そうではあるが、
ースタートは切ったが、どこをどう走ったらいいのだろう。
こんな心の声が聞こえてくる……。
子ども英語の雑誌や、特に、経済誌系の教育雑誌を見ると、「親ならすべきこと」をしていないと思って、汗がでる。
今やらなければ、もう手遅れのような気がしてドキドキする。
でも、まった!
こういう記事やその手の本の全部を、信じてはいけない。
精神衛生上よくないし、記事の都合上、ウソもあったりする。
自分の子に合わないことかもしれない。
本質的なことを知りたかったら、第二言語習得学という学問で明らかになっていることをまとめた本をお勧めする。
読みやすいものでは、
『外国語学習の科学』 白井恭弘著 岩波新書(赤)
『英語は科学的に学習しよう』 白井恭弘著 中経出版 など
語学習得に、なかなか科学的知見の周知が追いつかず、あるひとの個人的成功経験や、「声の大きい人」の意見がまかり通ってしまう傾向がある。
宣伝などの断定的なものいいには要注意しつつ、子どもの個性や成長も考えて、軌道修正もありと余裕を持って、英語を学ばせたい。
「英語が好き」「やりたい」という気持ち、この動機を持ち続けられれば、必ず頭のひとつやふたつ飛び出た、平均以上の英語力の持ち主になれる。
子どもたちに、動機を持つ続けさせることを一番の目標にする、わがスクール。
よりよい方法に改善しつつ、さあ秋学期だ!
引き続き、通常授業の「体験」受付中。