リードアラウドできない本

いくらいいと思っても、リードアラウドできない本がある。
「文字なし」絵本。

好きな、David Wiesnerの多くの本もそう。
でも、やっと近頃、リードアラウドにいい本、それもリーダーズシアターが出来る本が出た。
Art & Max だ。

作者の腕は、デビューした80年代末でも定評があった。水彩でありながら微細な、ときには細密画のようでもある表現は、今や頂点を極めてしまったの観さえある。

Art & Max では、作者の腕の見せ所、ウロコで覆われたトカゲが主人公だ。
Art and Max

爬虫類やウロコが苦手な大人はいそうだが、子どもにはお気に入りの1冊になるかも。
7月14日のブックハウス神保町でのお披露目が楽しみ。

さて「リードアラウドできない本」だが、ある日本の絵本を買った。

有名なシリーズの最新刊。
安野光雅の『旅の絵本VIII』だ。

日本の風景が、これまた水彩で美しく描かれた、文字なし絵本。
これは、素晴らしい本だが、リードアラウドは無理である。
ひとことも、言葉がない。

必然的に、寡黙になる。
そして、しばらくおとなしく見ていると、ある人物が気になり始める。

「異人さん」と呼びたい古風な異国人(?)が、懐かしさのある風景を歩いている。

ここ、そこ。
各ページでこの人を探しながら、さながら自分も旅人に。

木陰で、のんびりと、たまには黙って眺めるとしよう。