リードアラウドには「発表会」がいい 〜その2〜

公立小学校の放課後課外授業でのリードアラウド。
リードアラウド歴3年になる4年生の3人が、Readers’ Theater形式で『A Beasty Story』を下級生に披露した。

約5回の授業で練習した成果を披露する場だ。
同時に、絵本を1回読み終えると「もう、飽きた」などと言いがちな生徒たちに、同じ絵本を何度も読み込む楽しさを教えるしかけでもある。
本当に不思議なことだが、下級生にお話のプレゼントを贈ると決めたとたん、自分たちで何度も何度も読む練習を始めたのだ。

いつもは復習になると「もう、この本は終わりにしたい。次の本やろう!」とブーブー言う生徒が、「もう一度、練習させてよ」なんて言い出し、いそいそしている。
「この絵本、借りていいかな。家でも練習したい」には、心の中で万歳三唱。

そして発表の日。
なんと、衣装や演出まで、生徒たちで相談して決めていた。
もちろん、読めなかった言葉が読めるように、切れ切れだったところが滑らかに繋げて読めるようになっていた!

ここまで生徒がついてくれば、「解読」指導ではなく、本物の表現指導や発音矯正が心おきなくできる。
「学級崩壊」という語まで頭に浮かぶときもあったのが、嘘のようだ。

さあ、今日はスクールの発表会!
希望の役になれなかった生徒も、機嫌を直して来てくれるかな。
ああ、親子のReaders’ Theaterも楽しみ。

A Beasty Story

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