リードアラウド認定講座第3回が終わった!その1〜リードアラウド研究会

思いっきり声を出すには広い場所が一番と、今回は36人も収容できる部屋を借りておこなった。
いつもながらこの講座では、わたしにも何かしら発見があり、いまだ絵本、朗読表現法、指導法の探求に興味は尽きない。

ここで今回の発見を。
まず声について。
「声、特にlow pitchの響きは、一朝一夕には生まれない(でも「数朝数夕」には生まれてくる!)」

癖がさほど強くない人なら、ちゃんと意識して発声練習をすれば、どうやら数カ月後あたりから変化がはっきりでてくるようだ。
というのは、今年度の新人のひとりが、まさにそういう成長を見せつけてくれているから。
受講前に別のところで聞かせてもらった朗読と、3〜4カ月間、リードアラウドの指導を受けてきたいまの朗読では、あきらかに声の奥行きが違っている。
いまは、声が響き始めている!

このすぐあとに続いているのが、先月から仲間入りした一番の新人だ。
目下、彼女は、low pitchの出し方で苦労している。
低い声を出すときに、喉の管がどこか開き足りないようで、共鳴が十分でない。かすれる。
声の通り道を広げる稽古が必要だ。
この通り道は筋肉質なので、筋トレに似た練習がいる。
筋肉質の喉の管を、あくびをするときの感じで、卵サイズにまるく広げればいい。
声を出すとき、反射的にそうなるよう、癖をつける。
その癖をつける練習が必要だ。

先日、偶然、歌舞伎役者(片岡孝太郎さん)の台詞の練習方法のインタビュー記事を読んだ。
密室状態になる車の中で行ってるとのこと。
駐車中の車にひとり入って、窓を閉めおもいっきり声をだして練習するそうだ。
彼の父(片岡仁左衛門さん)も、いまだにこの方法で練習しているとのこと。
人間国宝もそんな練習をするのか……と少し意外な感じもあるが、声や表現はそれほど真剣に稽古すべきものということなのだろう。

リードアラウド、新人たちが頑張っているなか、旧人も油断大敵である。

(続く)

Mr. Rabbit and the Lovely Present

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