新人を迎えて気づいたこと:絵本リードアラウド認定講師講座第2回〜リードアラウド研究会

四人の新人を迎えて始まった、新年度の『絵本リードアラウド認定講師講座』。
第2回は、『Mr. Gumpy’s Outing』が教材だった。

今回の教材に限らず、リードアラウドでは感情を文に乗せて読む演習を行う。
わたし自身のことを振り返ると、それはなかなか難しいものだ。
意識して練習を始めたころは、言葉にただ何かの感情を乗せようとすると、感情は出ても言葉に乗らず、ごろんと置き去りにされるようだった。

この現象、つまり「朗読で、感情と言葉は意識しないと一緒にならない」というのが、程度の差はあるが、今回の新人のほとんどに見て取れたのは、発見だった。

そしておもしろいことに、「程度」はリードアラウド経験の有無で違っていたのだ。
新人四人のなかの二人は、カルチャーセンターでリードアラウドを学んでいる。
カルチャーセンターの1クール(約三ヶ月)の間、毎回上達をみせていた人たちなので、まっさらの新人ではない。
まっさらな新人と、少し学んだ新人。
感情を言葉に乗せる演習のoutcomeは、この四人のリードアラウド経験回数どおりのものだった。

そうか。
感情と言葉をシンクロさせるのには、実際の練習を積むことが必要なんだ。
――改めて認識した。

まず感情を表出させる。
ここから、の人もいる。
今回の講座で、ここまでは新人もかなり自由にできるようになった。

それからどうする。ここが課題だ。
感情が表に出たはいいが、そこに残って、すぐに続けて口にした言葉は平坦なまま。
または、ときどき感情と言葉が一緒になったりこぼれたり。
はてまた、感情が乗ったはいいが、振幅が言葉と一緒になったとき、しょぼんと小さくなってしまう。
そしてたとえ感情が乗っても、その表現が頭で考えた型や、観念的なものになって、直前に表出させた自然な感情ではなくなる。

もちろん、新人だけでなくベテランも、取りこぼしや振幅の縮小や、はたまた型やクセの表出など、個々に問題は残る。
新人の悩みは、みんなの芸磨きのポイントでもある。
道は続く。

Mr. Gumpy's Outing