クイズです。
以下の4人のなかで、だれがリードアラウドが上手そうでしょうか。
2017年春の時点で、話題の人々
1. 森友学園 籠池園長
2. 内閣総理大臣 安倍総理
3. 内閣総理大臣夫人 昭恵夫人
4. 横綱 稀勢の里
いろいろな答えがありますが、大島の答え:
上手そうな順でいうと、
3, 1, 2, 4
考えたきっかけは、4の稀勢の里の人となりを新聞で読んだこと。
「痛いときも痛い顔ひとつしない。痛いとも言わない」
と、力士らしさとか、もしかしたら「日本人らしさ」とか、美点として描かれている。
これ、これがリードアラウドでは、一番だめなんです。
痛い所では、実に痛そうな顔をして、痛そうに読むこと。
それを聞いた人、見た人が、いっぺんで「痛がってる」と分かるように。
こうした力士的表現をよしとする、特に男の人は、英語表現を学習するときに、なかなか感情を解放できずに、時間がかかる。
逆に、3の夫人の場合。
とても表情が豊かで、言葉も多く、がちがちの「頭の言葉」ではなく、即興的な「心の言葉」で語ろうとする人のように思える。
こうした人柄の場合、リードアラウドはかなり短期で上手くなる。
次に上手くなりそうなのが、1の籠池さん。
もしかしたら、「アクセント」が強くてなかなかそれが抜けないかもしれないが、表情と心で伝わるリードアラウドが出来そう。
愛嬌も出て、子どもに受けそうだ。
最後、うんと下手でも、また上手くもない、印象が薄いのが2の我が総理。
英文を「きちんと」読み下そうと、子どもの時分の素直な姿勢が出て、英語を一語一語切り過ぎて、伝わりにくいかも知れない。
前置詞、冠詞など、はっきり発音しすぎて、文全体の意味の訴求力が弱そう。
「under control」など特に意識し学習した語には、模範的で多少よそよそしい感情を入れられるだろう。