英語絵本:指導者向けワークショップ@大阪第2回報告その2〜リードアラウド研究会

その1からの続き)

ワークショップの2本柱、朗読法と指導法。

リードアラウドらしい指導法として、双方向型指導を演習した。

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双方向型指導とは、
一方的に説明や解説をするこれまで日本で行われて来た講義スタイルとことなる。

双方向、
つまり指導者による一方向的な講義ではなく、生徒側に発問をしてから、
それに返って来る応えを待ち、それにYesで受ける。

そして、andで方向性を調整したり、新たな情報を加える。

「Yes, and」の方法をとる、というもの。

「教えられる」側として、これなら自由な発言が奨励され、「勉強」という気がせず、リラックスできる。

ひとはリラックスできたときに、知識の吸収がよくなる、
という研究結果もある。

リラックスできて初めて楽しさも感じるし、楽しさは動機付けになる。

日本の英語教育で足りないのは、この動機付け。

そのための指導方法でもある。

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それを、シアターゲームの一種、Building a Storyで演習した。

物語を全員で順に、思いつきでどんどん繋いで行くのだが、規則は、必ず前のひとの話を受け入れること。

それに自分が、何か話を発展させる思いつきを加える(and)。

これが、子どもたちとのリードアラウドでの現場での力、「反射神経」だったり即興力をつけてくれる。

みなさんには驚いた。
この日のみなさんの、なんと反応のよいこと…。

そんなみなさんの今後の方向として、

・前のひとの話をよりサポートする
・個々の話をより強く結びつける
・意味のある内容を心がける

これらを目指そう。

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Shh! We Have a Plan

次なる演習、リーダーズシアターは、リードアラウドの典型的アクティビティでもある。

反復練習を嫌がる子どもたちに、必然的に何度も本文を読ませることができるよい指導方法だ。

そして素晴らしいことに、指導者の表現力アップの演習にもなる。

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リーダーズシアターには、『Shh!』を使った。

最終的な目標は、登場者4人を全部ひとりで演じ分けられること。
これは、自習で極めて欲しい。

さて、4役に分かれての演習。

これが、この日のこの本の、仕上げの朗読ともなった。

最初の朗読と比べて、この「仕上げ」には、以下のような違い(上達)が…。

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1.楽しさ倍増! 印象が強く!

これは、4人で読み合っているという、恊働の影響もあるだろう。

また、人前に立つときには、自分が思うより大きな演技が必要だ、という意識も記憶されただろう。

ひとりで読む場合も、この感覚を思い出そう。

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2. いい間合いが入るようになった! 会話がよりリアルに聞こえた。

話しかける相手が実際にいることで、アイコンタクトをとったり、前のひとの台詞を聞いたりすることで、間が入るようになった。

ひとりで読むと、これらがすっとんでしまいがち。
そのときも、他の読み手がいると想像できるといい。

こうした適当な間合いが、聴衆の理解を助けもする。

間の感覚を忘れないように。

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3.身体の動き、表情がずっと大胆に!

表現がうわべでなく、より根源的、生身なものに近づいた。

そういう言葉が、観客に、特に年少者には理解しやすい。

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4.登場者の「キャラ」が少し、立つようになった!

「分析」で考えた登場者のキャラ、欲深い大人3人と純真無垢の子ども、これらを際立たせることで、テーマも浮かび上がる。

まだまだ、出し惜しみしている表現と、出し方い工夫のいる表現があるが、少なくとも2種を際立たせようという意識は感じられるようになった。

子どもにも聞いて分かりやすい、キャラそれぞれの声など表せる表現力を、引き続き磨いて行こう。

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ワークショップでは時間切れで、個々のみなさんに、口頭で伝え足りていない「講評と展望」。

この場で記しておく。

(つづく)