英語絵本:指導者向けワークショップ@大阪第2回報告その1〜リードアラウド研究会

本ワークショップの前日は、洋書屋さん主催の親子イベントでリードアラウド。
(Thank you so much!)

Where the Wild Things Are で子どもたちと「おおさわぎ」をした余熱が、まださめやらぬ状態…。
ウォームアップがいらない身体で、いざ、中央区民センターへ!

会場は船場近辺、駅出口から近く、近代的な建物で、みなさんに悪くない環境を用意できてまずはほっとする。

(こうした公の会場の使い勝手は、だんぜん大阪が東京よりいい!便利、合理的)

参加のみなさんは、新顔におなじみの顔も混じり、スタート!

Shh! We Have a Plan

Where the Wild Things Are

欲張って、今回も前回の春のワークショップ同様、課題書は2冊。
英語入門者レベルの比較的最近のものと、初級〜中級レベルの古典を選んだ。

選書もかなり考える。

Newer books vs. Long sellers
また、対象年齢と英語レベル
文のスタイル、たとえばナレーターによる物語調と会話で進むもの。

選書の妙、これもリードアラウドの特徴なので、神経を使うものだ。

さてさて、ワークショップの始まり始まり。

↓ ↓ ↓

「リードアラウド」という新しい英語絵本のアプローチを言い出したものの責任として、定義や目標をまずみなさんと共有する。

そして、リードアラウドならではの指導法と朗読法を演習していった。

声は、リードアラウドらしい朗読の基本でもある。

継続的なレッスンはできないが、各自が日常自習できる方法、「あくび卵発声トレーニング」で、この日みなさんのウォームアップした。

↓ ↓ ↓

今回の参加者のなかで、おそらく年齢は一番若いが、リードアラウドとの出会いが一番古いHさん。

その声の「伸び」が、とても印象的だった。
声の大切さの薫陶(?)を受け、実践で子どもたちに語りかける機会も増えたのだろう。
いい喉になっている。

口先で出す必死な大声ではない、奥から身体を共鳴させて出す声だ。

鍛えれば、喉というか声はそれに応えてくれる、という証だろう。

姿勢、呼吸、そして発声は、今後とも日常的にみなさんに続けて欲しい。

リードアラウドの指導者は、求心力のような子どもたち、観客たちを集中させる力が求められる。
その第一歩が、立ち姿と声。

大切さを強調したつもり。

↓ ↓ ↓

Improvisation またはシアターゲームと呼ばれるもので、それを使った「立体的な声」「空間を満たす声」の演習では、大人もちょっと楽しくなった。

ランダムに、離れて立つひとりに、もうひとりがアイコンタクトを送るとほぼ同時に、課題書本文からの短い台詞を投げかける。
この台詞を、どんどん他の人に、まるでキャッチボールのように送る、というもの。

コーチであるわたしが、slowからfastまで速度を指示をして、それに合わせて続けるというゲーム(演習)だった。

声の調子の変え方や、奥行き、ヴォリュームなどが身につく。
朗読の直前にやればそれなりの、即効力があるのでウォームアップにも使える。

はじめは、「ランダムに」が意外と先生的なみなさんには難しい。
というか、日本人には意外と難しいのが、ばらばらに立つ、ということだったりする。

どうにか、ばらばらに立って、このゲームを始める。
いったい何をするのか、やりながら分かってくる、というのが、シアターゲームの特徴でもある。

みなさん、分かってくると、笑顔になって、それこそ嬉々とする。
このときの、気持ちを忘れずに。

このゲームは、そのまま、生徒たちとも使え、生徒たちにも楽しいものになるはず!

この他、stage whisperという演劇の技術でもある、「ささやき」の表現演習も行った。

朗読でささやく表現を、本当にささやいてしまうと聴衆に聞こえない。
それを聞こえるように、なおかつ、ささやいているように読んだり言ったりする技術だ。

必死に(?)、大声で(?)、ささやく大人たち。
おまけに、早送りのフィルムみたいにしたり、スローモションにしたり。

何をしているの?
と思いながらも、愉快な気持ちになったのでは?

子どもたちや聴衆を飽きさせないための、表現の変化球の数々。
こうやって演習して行く。

やっている人たちの、愉快そうな空気、開放感は、聴衆に伝播するものだ。

さて、次である。

↓ ↓ ↓

今回の課題書の『Where the Wild Things Are』の山場は、Wild Thingsが登場するところだ。

そこでは、Wild Thingsの台詞や、形容するナレーションが非常に大切だ。

ということで、行ったのが、Animal Imagesという、これまたシアターゲームによる演習だ。

わたしが上げるサイドコーチに従って、みなさんが身体を動かす。
300キロの巨大な「かいじゅう」のイメージを、自分の身体に落とし込む。

イメージが身体的、筋肉的に反応しだしたら、出来上がり。

これが、朗読に厚みや深み、面白さ、ちょうどいい間合いを生み、「見えるような」朗読へと近づけてくれる。

(つづく)