指導者の元気の素〜リードアラウド@ブックハウス神保町

前日の幼児とのリードアラウドで、少々指導者として滅入ることがあって、ちょっと弱気になっていた…。

ところが、書店に集まった子どもたちとリードアラウドしたら、それが一気にふっとんだ。

その「わけ」が、ここに写っている。

上から3枚目の写真。
真面目にしっかり本を見て微笑んでいる女子もいいのだが、手を挙げているふたりの男の子の顔を見て欲しい。

これを見るだけで元気になれる!

『Rules of Summer』の兄弟げんかしているページを開けて、すごく嬉しそうに手を挙げているふたり。
何か発見した顔。
きらきらしている。

子どもって、これだね!

元気の素。
みんな、ありがとうね。

Rules of Summer

趣味ぶろ 英語・英会話教室ブログランキング
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社会派?英語絵本『The Sneetches』by Dr. Seuss

数あるDr. Seussの名作のひとつ『The Sneetches』。
1961年に初版発刊。
この時代は、法律上も多くの差別が残っていた時代だ。
人種、宗教など。
当時の社会や政治をヒントにした、骨太な「おとぎ話」。

とはいえ、韻の楽しさ、ナンセスは、いつもどおり。
端正、かつ知性と強い意思の感じられる読みは、素晴らしい。

実写版『We’re Going on a Bear Hunt』〜リードアラウド認定講師講座第6回予習

9月のワークショップ、課題書は課題が山のようにある、1冊で多くのことが学べる、または学ぶ絵本。

子ども自身が読むとどうなるか、これをどうぞ参考に。

原書と違っている表現もあるので、注意。
まずsnowstormが実写不可だったようで、省略。
ちょっとした言い回しが、違うところがある。

子どもなので、さほど滑舌がよくないので、かえってわたしたちにはマネしやすいかも。

また、自然な表現は、本当にいい。
どこをだれの、どんな気持ちで読むかなど、大いに参考になる。

抑揚、フレージング、学ぶ所が多い。
省略されてしまうぐらい、さっと弱く読む所、たとえば「We’re」など、わたしたちもヘンにしっかり(「先生読み」で)読んだりしないよう心がけたい。

We're Going on a Bear Hunt

英語力評価テストSpeakingどうする?〜キッズブックス英語スクール

下は4歳から上は高校生、一般まで、Fluent Readerになることを目指すリードアラウドという指導法を通して、英語を教えている。

中学生、高校生になると、外部で英語力を客観的に評価される機会も出てくるので、ときに英語絵本を離れてTest Prepとうたわれるワークブックを取入れることもある。

そのなかの、特にspeakingの評価の準備として、これまで出題されたものを、例題として生徒にやらせてみた。

TOEFLからの一例で、設問はこれだ。

Talk about an enjoyable or memorable experience that you had when you were alone. Explain what made this event so memorable.

これを15秒考えて、45秒で答える。

困った、困った。
高校生は、質問の意味はほぼ分かるが、問われているような経験が「ない」「ひとりでやることなんて、あまりないし」などという。

考えがまとまらず、目はウロウロ、どうしようという気持ちがあふれ、見ているこちらも申し訳なくなる。

ここで、どう指導したものか?

ーもっと、いろんな経験をしておきましょう
と言うのか?

人生にいろんなエピソードを持つこと、
本質はそういうことだが、
受験生にとったら、今はそれをしている場合じゃないだろう。

ならば…
口からでまかせ、だ。
それを言う練習をしよう!

普通の素直な解答者の心理として、まっさきに本当のエピソードを、記憶の中から探す。

その記憶回路は、脳の遠い所にあって呼び出しにくい。
すぐに見つかっても、ついでにそのときの、いらぬ詳細な心理までくっついて出てきてしまい、恥ずかしくなったり、怒りがわいたり、試験解答には余計だ。

そこでー

「作り話」をすればいい。

真実にこだわらず、即興で話の糸を引っ張り出す。

そして、重要なことだが、思いついた話に、具体的な背景、時や場所などを付け加え、状況が目に浮かぶように話す。

つまり、
お題に即、反応して、それで話をふくらませる。

これ、どこかでやったことがあるな…

そうだ!
シアターゲームの「Tell a Story」じゃないか。

これは、何もないところから、ひとりひとりが思いつきで話を広げ、繋げて行く。考える時間はほとんどなし。
文字通り、口からでまかせ。

ゲームの場合は、グループでひとつの未知の話を結論まで紡いで行くのだが、英語力評価の場では、それをひとりでやればいいわけだ。

英語のspeaking評価を受けるときに、英語力だけでなく、「口からでまかせ力」、つまり即興力があると、もう楽勝だ。

中高生を教えてのこの気づきから、今後、特に小学生のクラスで、読むだけでなく、Tell a story をアクティビティに取入れていく工夫ができたらと思う。

ちなみに、本設問の模範解答は以下のとおり。

A few years ago, I went on a really long bike ride on my own. One of my tutors at college had told me about a rare falcon which had given birth to some chicks. It had a nest on the side of a cliff, and birdwatchers were really gathering there to see it. I decided to see it too, even though I wasn’t really interested in birds. I wanted to go on a bike ride, and this gave me something to aim for. I took a route via several beautiful beaches. The scenery was really pretty. I remember that it was very hot and I got sunburn across one side of my body. I don’t remember much about the falcon. I couldn’t see it very well because I didn’t have any binoculars. What I remember most is how much I travelled. It was about thirty miles to the cliff each way, but because of my roundabout route, I probably cycled over eighty miles there and back. That’s the most I’ve ever done in a day.

カルチャーセンターで「声に出して読む英語絵本」講座開講〜初レッスン

新宿の高層ビルの一角。わたしも学生時代に講座をたびたび受講したカルチャーセンター。
今度はわたしが講師として、ちょっとした恩返しする番と、はりきって登壇した。
「声に出して読む英語絵本」という講座名に、それも平日の午前中によくぞ集まってくださった7人。
「なぜこの講座を受講したか?」の問いに、「英語絵本」に惹かれた人がふたり、「声に出して」に惹かれた人が5人手を挙げた。

初対面同士で表現が硬くなるのを防ごうと、「ice break game」から始める。
と、ある事実を知る。
参加者は全員女性。
子育てが終わって文化的なことに価値を見出している、知的だがリラックスした女性たち。
こういった人々には、あまり厚いiceがないということ。

行った「ice break game」は、以下のような単純なもの。
自分を形容する形容詞を思いつきでひとつ挙げ、自分の名前の前に置いて、それなりの表現でプレゼンテーションする。
隣の人はそのままマネして、次に自分のプレゼンテーションをする。
たとえば、わたしが「Curious Emi」と言う。
隣の人は、同様な言い方で「Curious Emi」と言い、続けて「Happy Taiko」などと自分を紹介していくのだ。
これだけで、空気がぐっと和やかになった。
英語のプロや、男性や子どもの初対面同士の場合は、こうはいかない。
氷が厚い。

リラックスしたグループの氷が簡単に溶けたところで、姿勢・呼吸・発声といつもの準備を進める。
「早く読みたい!」という気持ちの湧く一歩手前で、『Where the Wild Things Are』のタイトルを朗々と発声してもらう。
声がよく伸びる。
発声練習のおかげもありそうだ。

読みたいのはやまやまだろうが、ここで少し読解と構成を考える。
「ice-break game」のせいだけではなく、もともと解放的なマダム世代だからなのか、どんどん意見が挙がる。
この活発さを、学生や子どもは見習ってほしい。
たくさん意見が挙がるので、講師は「Yes, and」の精神であまり説明をすることなく、挙がった意見のサイドコーチを中心に講義を進めていける。

「序破急」で構成を考えるのに、『Where the Wild Things Are』は理想的な本だ。
そのせいもあって、序破急にそって構成を考えたところ、みなさん「学びがあった!」の顔。
こういう手応えは、受講者だけでなく講師もとても嬉しい。

構成を知り、伏線などからも全体のおおすじを理解してから、読み始めた。
英語の先生たち向けのワークショップとは異なったアプローチだ。
独学かまったくの初心者に、自信のない読みを披露してもらうのは、傷つけることになりかねない。
そうなると、いくら練習しても、失敗感や劣等感を引きずって、新たな学びが素直に身体に入らなくなるのだ。
ということで、先に練習して、発音や意味の不確かさを減らし、表現の道しるべである構成を頭に入れてもらった。
こうした一段上がったところ、一歩か二歩前進したところから進める。
本当に驚きなのだが、この一段で、ほとんどの人がそこそこの読み手になる。
日本のマダムたちの実力、恐るべし。

Reading Fluencyの要素をひとつひとつ磨くのは、リードアラウド指導者などプロのアプローチだ。
カルチャーセンターでは、全体をゆるく、それなりに仕立てあげる手伝いをしようという思いを、実際にみなさんと講義を進めながら再確認。
そして、絵本の朗読表現への取り組み方、つまり表現の中身(読解)と外身(声、身体)を磨く。
このことで、聞く人に伝わる表現になるということを、2回の講義でも分かってもらえたらと思う。

ちょっとした心配はある。
この講座、座学だけではなく、立って発声したり朗読する「立学」にしたいのだが、ちょっとみなさんお尻が重いかな?

Where the Wild Things Are