リードアラウドがインプロに学べること〜その4

The Brody Theaterで、インプロのワークショップに参加している。
第3回は、舞台に上がってグループでする演習が増え、どきどきも増した。

特に印象に残ったのが、Statusゲーム。

いろいろ与えられるsituationにバリエーションがあるようだが、今回は「3人がルームシェアをしている家に、もうひとりルームメートを入れることになり、その第4の人を面接をする」というもの。

4人のstatus、「地位」の順位を観客が当てるというもの。

まず3人が会話をしながら自分の「地位」を構築し、そこに第4人目が入るのだが、どういう地位になるのか。この4人の「地位」を観客に分からせる。

打ち合わせなしの、まったくの即興。
キャラクター作りと、グループの協調、協動を学ぶのが目的だ。

「さあ4人、舞台に上がって」とコーチ。
いつも驚くのは、こういう場面でみんなが、実にスムースに動くこと。

インプロでは、演習をするときの自発性、発言の自発性を発揮することも学ぶ。

おずおずという態度がない。
そして、反対に出しゃばる人もいない。

その場の空気を読み、とてもスマートにゆずりあう。
「いえ、あなたが」「いえいえ、あなたが」といった、日本でありがちの手間のかかるゆずり合いはない。

舞台に上がって演習でも、発言しない人、引っ込み思案している人もいない。

失敗を恐れず、「リスクをとる」ことを進んで学ぶ。

これらの力、態度は、まったくもって指導者としての素晴らしい力になる。

ところでこのStatus演習、何やら実生活での人間関係を考えさせられる。

どういうアクションが、他人より上に立つものの特徴か、どういうのが下の特徴か。
何をきっかけにして、上下が入れ替わるか…
そして、周囲はどういうことをする人を上と見たり、下と見るのか。

これをマスターすると、世渡りも上手くなるかも?

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