英語力評価テストSpeakingどうする?〜キッズブックス英語スクール

下は4歳から上は高校生、一般まで、Fluent Readerになることを目指すリードアラウドという指導法を通して、英語を教えている。

中学生、高校生になると、外部で英語力を客観的に評価される機会も出てくるので、ときに英語絵本を離れてTest Prepとうたわれるワークブックを取入れることもある。

そのなかの、特にspeakingの評価の準備として、これまで出題されたものを、例題として生徒にやらせてみた。

TOEFLからの一例で、設問はこれだ。

Talk about an enjoyable or memorable experience that you had when you were alone. Explain what made this event so memorable.

これを15秒考えて、45秒で答える。

困った、困った。
高校生は、質問の意味はほぼ分かるが、問われているような経験が「ない」「ひとりでやることなんて、あまりないし」などという。

考えがまとまらず、目はウロウロ、どうしようという気持ちがあふれ、見ているこちらも申し訳なくなる。

ここで、どう指導したものか?

ーもっと、いろんな経験をしておきましょう
と言うのか?

人生にいろんなエピソードを持つこと、
本質はそういうことだが、
受験生にとったら、今はそれをしている場合じゃないだろう。

ならば…
口からでまかせ、だ。
それを言う練習をしよう!

普通の素直な解答者の心理として、まっさきに本当のエピソードを、記憶の中から探す。

その記憶回路は、脳の遠い所にあって呼び出しにくい。
すぐに見つかっても、ついでにそのときの、いらぬ詳細な心理までくっついて出てきてしまい、恥ずかしくなったり、怒りがわいたり、試験解答には余計だ。

そこでー

「作り話」をすればいい。

真実にこだわらず、即興で話の糸を引っ張り出す。

そして、重要なことだが、思いついた話に、具体的な背景、時や場所などを付け加え、状況が目に浮かぶように話す。

つまり、
お題に即、反応して、それで話をふくらませる。

これ、どこかでやったことがあるな…

そうだ!
シアターゲームの「Tell a Story」じゃないか。

これは、何もないところから、ひとりひとりが思いつきで話を広げ、繋げて行く。考える時間はほとんどなし。
文字通り、口からでまかせ。

ゲームの場合は、グループでひとつの未知の話を結論まで紡いで行くのだが、英語力評価の場では、それをひとりでやればいいわけだ。

英語のspeaking評価を受けるときに、英語力だけでなく、「口からでまかせ力」、つまり即興力があると、もう楽勝だ。

中高生を教えてのこの気づきから、今後、特に小学生のクラスで、読むだけでなく、Tell a story をアクティビティに取入れていく工夫ができたらと思う。

ちなみに、本設問の模範解答は以下のとおり。

A few years ago, I went on a really long bike ride on my own. One of my tutors at college had told me about a rare falcon which had given birth to some chicks. It had a nest on the side of a cliff, and birdwatchers were really gathering there to see it. I decided to see it too, even though I wasn’t really interested in birds. I wanted to go on a bike ride, and this gave me something to aim for. I took a route via several beautiful beaches. The scenery was really pretty. I remember that it was very hot and I got sunburn across one side of my body. I don’t remember much about the falcon. I couldn’t see it very well because I didn’t have any binoculars. What I remember most is how much I travelled. It was about thirty miles to the cliff each way, but because of my roundabout route, I probably cycled over eighty miles there and back. That’s the most I’ve ever done in a day.