新英語よみもの千夜一夜~第2夜Eleanor Roosevelt

Eleanor Roosevelt: A Life of Discovery (Clarion Nonfiction)
ヒラリー・クリントン氏が尊敬する女性として名を挙げている、ローズベルト(「ルーズベルト」と言うとアメリカ人に直されるので発音に忠実にするとこうなる)大統領夫人だったが、夫よりリベラルだった?!
その伝記本。
Eleanor Roosevelt:A Life of Discovery レベル: 1100L ●データ:  (文)Russell Freedman (ISBN)0395845203   ●この本について:
アメリカ人は伝記好きだ。なかでも62年に78歳で亡くなったこの、リベラルで人権擁護で功績を残したFirst Ladyの伝記は多い。国民的人気の証だろう。写真や当時の記事そのものが時代や人生を語ることも多いが、大判でそれらが満載の本書は、雑誌のように写真や図版でも気楽に楽しめ、文も青少年向けで読みやすく、A-OK(二重まる)! 最初で最後の四選(今は二選まで)された大統領、FDRことル-ズベルトの妻だが、少女時代は容姿にコンプレックスもあり内気で、結婚してもしばらくは内助の功的な妻だった。それが後に、リベラルと言われた夫の政策も保守だと意見するほどの筋金入りのリベラル派になる。夫の死後は、国連代表という公職につき、世界人権宣言の起草をするなど、人間的に大きな変貌を遂げた。そのきっかけは果たして?これを読み解く面白さがある。  クリントン大統領時代、夫の「relationship that was not appropriate」(浮気)発覚で傷ついた妻ヒラリー。彼女が「尊敬する女性はエレノア」と発言していたことから、「離婚はない」とわたしはピンときた。というのも、エレノアも夫と自分の秘書の不倫でひどく傷つき、夫の政治生命のため離婚を思いとどまったという有名なエピソードがあったのだ。「大化け」のわけも、ここらにあるかも。彼女の言葉You must do the thing you think you cannot doを、ヒラリーも噛み締めたのだろうか。 プロフィール
大島英美 Emi Oshima 英語児童書ディレクター、 HYPERLINK “http://www.kidsbks.co.jp” www.kidsbks.co.jp エレノアは護衛官が嫌いで、拳銃を携え自らスポーツカーを運転し、当時はまだ危険とされた航空機で仕事に飛びまわり、ついたアダ名がEleanor Everywhere。78歳まで現役だった。こちらもEmi Everywhereと頑張りたいものだ。