リードアラウド・ワークショップの中堅からベテランの参加者には、実際に子どもたちを前に、リードアラウドやリーダーズシアターを指導する機会を設けています。
以下は、そのひとつブックハウス神保町でのリードアラウドのあと、大島に送られてきたメールの一部です。
みなさんにも役立つヒントがありそうなので、本人の了解を得てご紹介します。
以下、Mさんのメールより~~~~~~~~~~~~
滅多に褒めては下さらない辛口の先生より金星のご褒美を戴き嬉しく存じました。
(店にあるおおきなぬいぐるみの)クマにしか読まなかった常連の男の子も引っ張り込んで読ませちゃった、
しかも彼は終わってから私のところにトコトコとやってきて「楽しかった」
と言ってくれたことも喜びでした。自分なりに進歩できたと思えるのは、以下の様な理由かもしれません。
まず全体の時間を把握するため過去の反省点を踏まえた上で、ひとりデモを録音して聴き、余分な言葉や意味のない口癖とひとり笑いを削る作業をしたこと。
それに加え、今年度からWS(ワークショップ)で授業計画を自分で立てるというactivityが加わったことで、見えてきたことがあります。
これまでは大島先生の書いた「指導計画」を読み、それに忠実に進めていく
という予習のやり方をしていましたが、あくまでもそれは大島先生の案なのだから
それにとらわれる必要はないのだと思い至ったことで私の中に変化が起こった。つまり、自分は自分で教材に向き合い何度も朗読し、深く読み込んでこの本を愛する。愛している本を子どもたちと楽しみたいという熱い思いを持つ。
そしてこのページのこれが重要だとか、この言葉は持ち帰り(しつこく読ませて自然に覚え)させたい、ここの読み方は入魂の演技で印象付けたい、など幾つかポイントを自分で考えてよく練り、全体のシナリオを作ったこと。
今後の課題はご指摘のように、その場での子どもの発言を注意深く逃さないよう拾って即興力を磨くことでしょう。