『父親たちの星条旗』、クリント・イーストウッド監督の映画にもなったので覚えているかもしれないが、その原作者 James Bradleyさんが、新刊『The China Mirage』を上梓した。
アメリカは中国との関係を見直すべきと、歴史的事実を踏まえて主張する意欲作。
NYタイムズのベストセラー作が何作もある有名ノンフィクション作家だが、実はスピーカーとしてもプロ。
上のビデオを聞いて、「わかりやすい英語!」と思ったのでは?
このビデオは、司会者の「もごもご」発話や発音と、はきはきクリアなJamesさんの会話がいい対照をなしている。
Jamesさんの、どこが上手いか。
「見出し」を、ちゃんと挙げている。
指を立てて、いくつの見出しかも分かりやすい。
ひとつひとつが、浮かび上がるよう、絶妙な間がスッと入る。
発声がクリア。口の開け方がいい。
視線のくばりかたがいい。
どこが大切とか、目の開きでもわかる。
などなど。
そう言えば…、
わたしが本格的に「英会話」を習ったのは、このひとからだった。
あれは、ん年前。
Jamesさんが20代のころのこと。
本郷三丁目の英会話サロンだったなあ。
その頃から、話がうまかったけ。
外国人として英語を学ぶのに、わたしもラッキーだったのだと、今更感謝。
くせのない、いい発音ときれいな抑揚。
「ごひいき」された生徒として、よく教えてもらった。
Jamesさんは、ひとと話すことが、天職だったのだろう。
極東の歴史への興味も、その頃から。
たいへんな読書量、そしてエネルギーだった(いたずらも随分していたが)。
極東に特化したノンフィクション作家も、天職か。
よかったね、Jamesさん!