二子玉川のおしゃれなカルチャーサロン、コミュニティクラブたまがわで、英語絵本の講座を始めた。
これまでの、わたしの講師歴上で最高の部屋と椅子!
これはさておき、絵本の第1冊目も、絵本史上最高の1冊、『Where the Wild Things Are』。
1回目が終わった。
いやあ、新鮮だった。
日頃は、英語のプロと子どもがお相手。
でもここでは、英語を絵本を介して学び直したいという、一般のひとたちだ。
日頃は強調しないこと、あまり触れないことも取り上げ、ひとりひとりに優しく手ほどきをする(プロには厳しく、だが)。
たとえば、文の構造を本文中の一文をとりあげて、主部や修飾部などと確認したり、単語単語で発音のコツなど。
英語らしさについての文化的講釈や、絵本の文学・芸術性についても。
日常で使えそうなフレーズや、映画等で聞こえる「かっこいい」言い回しへの応用などを挙げると、みなさんの目がきらきらした。
Where the Wild Things Are で、わたしの「おはこ」は、roar の読み。
これひとつ取り上げて、rの口の構造とか、roarの音がいかに吠える声に似ているかの実演をしあったりすると、みなさんの笑顔がこぼれる。
人知れず「r」の発音をどう発するのか疑問に思っていたのかもしれない。
この解説をしたところ、自分でもその音が作れるようになって、嬉しそうだった。
「the」 についても、アメリカではほぼ完全に「da」と発音しているひともいることとか、子どものなかには、「da」と綴ってしまう子までいる話なども。
「そうか!」と、発見があったようだ。
この日サロンのみなさんに会って、英語に悩んでいた頃の自分に再会できたような感じ。
しばらくご無沙汰していた自分の知識にも出会えたみたいで、リフレッシュしたよう。
集まって下さったみなさんの学びたいところは、「ここらへん」という感触が掴めた、いい時間だった。
そして、Where the Wild Things Areのような力のある絵本なら、こんなみなさんも本気で取り組めるのだ、ということが再確認できた。
サロンの雰囲気にぴったりな素敵なみなさんが、一生懸命に子どもを叱る顔を作って「WILD THING!」といったり、「roar!」と(それなりな)恐ろし気な顔を作って吠える姿、これまた素敵だった。