幼児とリードアラウド〜セサミインターナショナルにて

『First the Egg』を、今回は13人の3〜5歳児と、M先生とH先生がリードアラウド。
場所は前回と同様にSesame International Preschool

リードアラウドは、実はこれまで「小学生仕上げ」だった。
そのため、小学生にはオチになる指導も、幼児ではスベッてしまうこともある。

目下、幼児をもゲラゲラ笑わせるくらい楽しいRAとは、と発達心理学的にも思案中。
まだまだRAとして「未開の分野」に、研修生として苦労が多いが、それに果敢に挑戦したM先生とH先生に敬意を表する。

セサミインターの先生からも、ありがたい感想を頂いた。


さすが、
朗読ベテランMさんの『カエル嫌い』の”フロ〜〜ッグ〜〜!!???”、
晴子さんの(セサミキッズが”STORY”の中のワードで見つけた自分の名前)対処、
その他諸々、子供たちを惹き付ける魅力がいろいろとあり、
とても素敵なリードアラウドでした。」

が、しかし。

「素敵なリードアラウド」が曲者である。

M先生の指導記録を見てみよう。

全30分のセッション中、20分が経過したところ。
「このあたりで三歳児は既に飽きはじめ、眠たそうな子もいた。加えて本が各自にないので、word探しは近づいてきて見られる年長の子たちが中心になってしまった。保母さん方の助けもあり、文は皆で何度も共有して読めたが、ちびたちはつられて声を出している風。」

「子どもたちに飽きられてしまっている」のが、ベテランほど気になり、胃がヒリヒリさえ時にはしてくる。

まだRAの指導の日が浅いH先生の指導記録は、少し趣が違う。
「『あなた達は卵から生まれた?』の質問は効果的だった。カエル好き派と嫌い派に分かれて言い合うのも、単調を避ける効果はあった。」
「ストーリーのところでは、子ども達に近寄って、知っている単語があるか、探ってみたが、あまり反応がなかったので、分かり易い単語だけサラッとなぞって終わりにした。」

M先生の意識と比べると、多少心配なほど、サラッとマイルド。
しかし、なにしろRAに重要な、あとちょっとの盛り上げ感がなかった事実が客観的に判明する。

RAは「素敵」という感想を頂いただけではダメなのである。

再びセサミインターの先生の感想を引くと

『リズム感』というか『躍動感』というか
『スピード感』があったら?!(中略)(集中継続力欠如の)お子ちゃまたちには、
同じテンポでの”First the ~, and then ~”では、
とても集中出来ず・・・。」

そう!
これらが欠けていても「素敵」かもしれないが、本当のRAとは違う。

このリズム感と熱(?)どう幼児相手に伝えるか。
引き続き、「指導者の指導」の課題でもある。

ところで、自分の指導の実際を自身が確かめるために、録音する、という手がある。
Mさんが多くのことを、それから学んだように、今回はHさんが自分たちのRA指導を録音して、得るところが多かったようだ。

さてここで、Mさんの大きな感想も共有したいと思う。

「多少わかっていなくても物ともせず読もうとする姿勢は他の日本の公立小では見られない光景だった。発問に対する答えも大人顔負けの子もいて、英語というのは理論的に物事を考えるに適した言語なのだろうと思い至った。RAでの指導にはあるのだが、日本の学校でも今後の英語教育においてはその違いを認識し、うまく取り入れてゆかないと、日本の将来は暗いだろう。」