「自然ににじみでてくるもの」が(絵本朗読にも)大事

小学生の頃に楽しんだ影絵。
その作家、藤城清治さんが88歳になった今も現役で、今朝の新聞のインタビュー記事に登場していた。

「影絵は、自然の光と人間が一緒になってつくるもの。どぎついものばかり感じているとよくない。
そよ風のように気持ちが穏やかになる感じを常に自分の中に持っていないと」
こう、意識して生きていらっしゃるらしい。

「感性をなるべく傷つけないようにしないと」
とも言う。

影絵ではないが、絵本の朗読表現にも共通するものがあるような気がする。
子どもが本気で絵本朗読すると、どんな大人もふっとんでしまうほど上手だ。

「ああ、感性が傷ついていないんだなあ」
と、そういう表現に出会った時は、ふっとびながら、うらやましくなる。

もう感性が傷付いた大人のわたしだが、それこそ「逆立ち」してでも、その表現に近づきたい。

藤城さんに「なんでもそうだと思いますが、影絵も、意識してがんばってやるんじゃなくて、自然ににじみでてくるものが大事」
と言われると、そうなれるよう、わたしも長生きしなきゃ、と思う。

コメントを残す

CAPTCHA