スクール独自の指導方法リードアラウドは、英語絵本を声に出して豊かな表現で読むよう指導する。表現豊かに音読できる力は、reading fluencyと呼ばれ、英語圏の小学校から高校までの英語授業では約15年ほど前から、重視されてきている。
リードアラウドの指導者としても経験的に知っていた、音読が流暢な読み手は読んでいる文の内容を理解しているということ。reading fluencyとreading comprehension (読解力)の正の相関が、今では科学的に裏付けられ広く認知された。
読解の程度は、声に出して読ませればほぼ分かる。
逆もありだ。つまり、読み方に表現をつけさせると、文の理解が深まる。
日本の中学高校では残念なことに、これまで「読めれば上出来」だった。decoding つまり文字を正確に読み下せるだけでいい。褒められることさえある。その「おかげ」で、ほとんどの大人で英語がかなりできるとされる人々も、「普通に」英語を棒読みするという事実が語る。スラスラの読みであっても棒読みということが多い。そしてそんな読み手に読後に「どんなことが書いてあったか」と尋ねても、きょとんとされることも。
せっかくの音読なのに、表現指導なしではもったいない。
表現豊かに声に出して読むリードアラウドは、読解への橋渡しになる。