「純ジャパ」(日本国内のみで英語教育を受けた日本人)と「インターナショナル校生」が混じる小学生クラス。
「インター」組を飽きさせず、「純ジャパ」もやる気にさせ英語アウトプットを増やすのは、なかなか骨が折れる。
先日、数あるシアターゲームのWord Ballというゲームを、英語アウトプットを増やす目的でアレンジしてやってみて、手応えを感じた。
やり方は単純。
読み終えたばかりの絵本『The Pigeon Need a Bath』から、
主人公のPigeonがフロを嫌がって、いろいろ「ごたく」を並べるその台詞を20ほど札に書き出し、ホワイトボードに貼る。
台詞はこんな語句だ;
A matter of opinion.
Too hot(too cold, too wet…)!
Take a bath!
I feel clean.
などなどで、まず復習。
どれも読めるようにして準備完了。
あとは、みんなで輪になって、ボールをランダムに投げて渡す。同時に、貼られた台詞のひとつを言う。
ボールを受けた人は、同じ台詞を繰り返してから、今度は自分が何かひとつ別の台詞を言って、次の人に渡す。
これを滑らかに次々と続けていく。
このWord Ballゲーム、単純なのだが、とっさに英語を言う機会を、簡単に作り出してくれる。
また、言い方はボールを早くパスしたいがために、自然と速く、リンキングもされたものになる。
おまけに、語学の獲得に必須な反復練習を面白いものに変えてくれる。
「この語句を5回言いなさい」と言われてただ反復練習するのと、ゲームのルールとして「投げるたびに語句を言う」のでは不思議なくらい気持ちが違う。「勉強感」がゼロに近い。
この日、このゲームをしたのはたった10分程度だが、ボールをどんどん回そうと、みんなの手も口も速くなり、いったい何度くらい「今日の語句」を口に乗せただろう。
遊びと英語のoutputを結びつけた学習、こんな感じもありかな?