「心残り」その1 after リードアラウド・ミニワークショップ2015

初めての試み、年10回のリードアラウド(RA)で学ぶことのエッセンスを、1回4時間半に凝縮した「ミニワークショップ」。
それが終わった。

「集合」で大間違いをして、みなさんに大迷惑をかけてしまった。
出足で躓いてしまった…。(ごめんなさい!)
果たして、ワークショップの中身は?!

RAではずせないことは、その定義。
定義することで、よりそのユニークさが客観的になる。
これは、何度か強調できたと思う。

そしてRAの2本柱;朗読と指導法。
その朗読について。

世の英語の先生たちが、あまり重きを置いていないにもかかわらず、子どもに英語を教えるときに非常に大切な力になること。

これを鍛えると、自分も楽しく、その楽しさが自然としみ出して、子どもも楽しくなるという、RAの伝家の宝刀だが、伝わったのではないか。

今回のワークショップでは、この朗読を磨く技術の2種;
1. 「目からウロコ」的に、即効性のあるもの
2. 練習を積んでじわじわ効くもの
を示した。

みなさん自身も、朗読を「before & after」で比較して、学んだ技術の即効性も実感できたのではないだろうか。

ただし、今回限りで復習しないと、効果は薄れる!
このことを、しっかり伝え足りなかった…。

即効性もある(じわじわも効くが)、vocal variablesの練習は、朗読する前に復習するといい。

効果が出るまで時間がかかるもののひとつが、発声。

これは、ワークショップで練習した呼吸法を、普段にも思い出してやり続けること。
そして、読んでいるときの自分の姿勢を鏡に写して確認。
発声は、頭頂部、頭蓋骨のてっぺんから出すつもりで響かせる。

朗読する絵本の解釈と分析が大切であること。
総論として、このことは伝えたつもり。
だが、課題の3冊全部を各論的になぞることができなかった…。

残ってしまった『Fortunately』のことは、とても心残り。
本書は、演劇にも精通した表現芸術家でもある作者による名著である。
演劇者が練習にも使う本だ。

繰り返されるfortunateな出来事と、unfortunateな出来事を、飽きさせず聞かせる技術が必要だ。
また、子どもに読ませる場合も、単調にしてしまわない技術を教えることで、飽きさせずに読ませられる。

わかりやすいのは、fortunatelyにhigh-medium-lowとpitch差を3通りつける。
それぞれ「キャーウッソー!」ー「ラッキー!」ー「ああよかった」のように、喜びのニュアンスをかえた日本語をあてるのもいい。

unfortunatelyも、pitchを変えるのだが、「ああ、絶望的」ー「たいへんだ」ー「しまった、がっかり」などと等級を感じさせる日本語をあててみる。

これだけで、先生の読みも子どもの読みを大変身する。
ただの「よかったー残念」の2通りから、6通りになって俄然深みが増すのに驚くはず。

また、その「等級」をつける過程で、しっかりと絵をみたり筋を考えることになり、本の解釈が深まる。

表現と解釈は表裏一体。
読み(朗読)を聞くだけで、その人の理解度がかなり測れるものだ。

今回、集まってくださったみなさん。
どうもありがとう!
そして…
Fluent readerへの道を、そしてfluent readersを育てる指導者の道をこれからもご一緒できると幸いです。

感想、今後の希望などありましたら、キッズブックスまで。