小学校英語に警鐘〜鳥飼玖美子さん

『朝日ウィークリー』3月30日号で鳥飼玖美子さんの、小学校での英語の「教科化」に関する話を興味深く読んだ。

現在小学校で行われている英語活動は、英語に親しみを持たせ楽しくやることが目的なので、英語教育の専門家でない担任の先生でもよいとされている。

しかし英語が教科となると、専門の教員を置くべきなのに、小学生に教える専門家養成の道筋は、まだ立てられていないという。

小学校における専門家の不在に警鐘を鳴らす鳥飼玖美子さんは、「英語の音韻体系やリズムを学んだことのない生半可な知識の人が教えたら、謝った音を子どもの頭にすり込むことになり、大やけどをします」。

また外国語指導助手(ALT)などネイティブスピーカーは、「日本人にとって英語の発音のどこが難しいのか分かりません」
ということで、子どもはいくら「まねをして」と言われても、どう発音していいか分からない。
そうして、「自信をなくし英語嫌いになる小学生が増えている」とも嘆く。

「他の教科に比べ、英語は親の期待を直接的に受けるので、自信喪失につながりやすいのです。しかし、小学校の先生は自分が教えるのに精一杯で、生徒が悩みを克服するすべを与えるだけの知識や技量がありません」。

もし「英語が教化化されれば、中学入試の科目になる可能性も十分」で、またまた子どもに負担が増える。
英語が義務になってしまい、「英語が好きになるはずがありません」との意見だ。

大学や大学院で異文化コミュニケーションを教える鳥飼さんが、小学校英語に期待するのは「ただひとつ、英語を嫌いにさせないで」。

そう!同感である。
お国に言いたい。
専門教員養成とその配置なしに、教化化などはしないで。

せっかく楽しむ要素がたくさんある英語なのに、ヘタな手出しで、つまらないものに、しないでください。

これが、わたしの願いでもある。