「継続は力なり」
英語習得は疑いもなくその通りだと思う。
ーーなので、『キッズブックス英語スクール 小学生クラス』では、土曜日に二子玉川へ来られなくなった生徒のために、平日の火曜日に用賀で授業を行っている
新学期、平日クラスの第一回目。
玄関のドアを開ける。
“Hi, how are you?”
と声をかけたら、すかさず
“I’m hungry.”
の声が返ってくる。親しい空気がありがたい。
そうだった。小学校中学年以上の男子、いつも空腹。今春めでたく大学生になった男子のときも、そうだった……。
経験則では、こういうときは、バナナ。一房用意しておけば、空腹は収まり、口も滑らかになる。
ふた組に分かれてしまったが、『小学生クラス』は、かなり読める生徒たちばかり。どのくらい読めるかといえば、英語圏の2〜3年生程度。かなり文字の多い本の、容赦ないスピードでのシャドウイングについてこられるし、意味も理解できていて、内容について冗談を言い合うこともある。それぞれ弱点はあるが、リードアラウドで英語力は理想に近い伸び方をしている。
本年度、『小学生クラス』でWilliam Steigの本を二冊使う。
『Shrek』は、大ヒットアニメ映画シリーズの原作。
もう一冊の『CDB!』は、暗号(?)で書かれたとてもユニークな絵本だ。
この本で、リードアラウドに加え、Writingの指導にチャレンジする。
先日の土曜、そして火曜での手応えは……
よい!
Steigのユーモアと、それを体現する味がある芸術性の高いイラストが、1ページ1ページに深みを与え、「学習させよう」という指導者のチャッカリした魂胆を隠してくれる。
そして学習に必要な、好奇心を喚起する。
「さあ、タイトルを読んで!」
シーン。
「うん? こんな短いの、難しくないよねえ?」
「CとDとBだけ!」
「絵を見て。男の子が、虫(?)を指差して、なんて言ってるのかな?」
「この虫は?……そうそう、bee。よくわかったね。じゃ、指差してなんて言ってる?」
「このbeeを見てってかなあ?」と生徒。
「そうそう、では英語でなんて言う?」
この瞬間に、土曜のクラスも火曜のクラスもキラリ。誇らしげ。
「See 〜bee!」
「『〜』のところは? 『D』って書いてあるね? なに?」
「そっか、See the bee! CDB」
と、解読したところで、手元のホワイトボードに英文を書かせる。
嬉しそうに 書いてくれるのが、また嬉しい。
こんな仕掛けで、英文を考えさせ、書かせ、それから「暗号」と絵だけを見てリードアラウドさせて……。
ある場面の「暗号」、「S、N-D」。Yes, indeed.
意外と知らないindeedだったが、ここで多分、みんなの頭に記憶として残せた「N-D」。
Writingは、まだまだ続く「O、S.」。 (oh, yes) Let’s have some more fun!