英語圏で子どもから大人まで親しまれているボードゲーム、scrabbleを、小学生のクラスで少々取り入れてみる。
このゲームは、英語を母語としない学習者には、どんな効果があるのだろう。考えてみた。
まず、すぐに思いつくのは、新しい語彙との出会いの場となること。英語が自由に使える人が一緒にやると特に効果的。知らない単語がちょくちょく登場する。そのたびに、さらっと意味を教えてもらう場にもなる。
つぎにspellingの練習になること。自分が並べる単語のspellingだけでなく、挑戦相手の並べる単語をつど目にすることになる。また特典のために、間違い探しもする。授業で習ったものを使うときにボーナスポイントなどつけるのも効果的だろう。
単語のなりたちに気づく機会にもなる。たとえばeasyと綴ったところに、unだけ加えれば6文字単語分の得点がもらえる。breakにableをつけてbreakableなどにもなる。ingをつける、sをつけるなど文法につながる語尾変化にも注意がいくようになるだろう。
英語で数字を足して合計を出すのに慣れて、自然に英語で数字を考えられるようにもなるようだ。
そして最後に素晴らしいのは、辞書を使う機会を作ってくれること。ただ「辞書で調べなさい」では一向に手が伸びない生徒も、得点のために一生懸命辞書を引くようになるのは驚きだ。
さあ、わがスクールの小学生は、どこまで食いついてくれるか。