先日は、ベテラン2名とブランクある研究生と、超新人とで、ワークショップを行った。
本は『My Little Sister Ate One Hare』
リードアラウド認定講師中、現在、朗読では最上の段階にたどりついていると見受けられるMさん。
その彼女が、新たな「ハードル」を感じていること、それをクリアする努力が、伝わってきた。
そのことを考えながら、今朝の新聞を読んで、またまた膝をたたいた。
「バレエ『王子系』が台頭」という見出しの文化・文芸欄だ。
日本男子ダンサーの目指す所が、変わって来たらしい。
熊川哲也さんの世代は、
「アクリバティックな動きを重視する『ドラゴンボール世代』」
と熊川さんは言う。
派手な技巧で観客をわかせるワイルドな芸のことだろう。
そして、それだけでは
「技巧優先で、空気感や深みまで追求できなかった」
。
でも今、知性や憂い、表現力を兼ね備えたダンサー、「王子役」を目指す若者が名をあげてきているらしい。
そこで、リードアラウドも同じ!
と思ったのだ。
熊川さんが言うようなバレエと同等に言ったら、こちらはまったくあまちゃんで、申し訳ないが、似た所があるということで許してもらいたい。
どこが似ているのか。
芸を深める、段階。
そこだけだが、似ているところがある。
リードアラウド最初の目標段階は、
派手な技巧で観客をわかせるワイルドな芸
これをクリアするのが、大変。
ほとんどの研究生がこの段階だが、その先がある。
次の目標が、
空気感や深みまでの追求
知性や憂い、表現力を兼ね備えた
リードアラウドなのである。
Mさんは、今、リードアラウドで、こうしたバレエでいうところの「王子系」に挑戦し始めたのだろう。