もちろん、あの滝川クリステルさんの2020年東京五輪招致演説には、演出家がいた。
英国人のマーティン・ニューマンさんといい、その最近の会見の記事を朝刊で読んだ。
日本語を知らない国際オリンピック委員会(IOC)委員に「おもてなし」を印象付け、意味を理解してもらおうとの演出秘話。
「日本語はIOC委員に分からない。演劇的に繰り返し語る必要があった」
と、ニューマンさん。
ここのところに注目。
リードアラウドの「作戦」と同じだ。
つまり、
英語は子どもたちに分からない。演劇的に繰り返し語る。
リードアラウドの指導者には、演劇的センス、換言すれば朗読力がまず必要だということ。
そして、繰り返す。
指導者が「いろいろな言い方」と称して繰り返すだけではなく、リードアラウドでは生徒たちも、表現の指導を受けながら繰り返す。
「おもてなし」演説では、(以下、新聞から引用)
1度目は子どもに言葉を教えるように区切り、身ぶりをつけた。意味を説明する2度目のポーズについては「日本的ではなかったが、アジアの五輪を印象づけ、アジア票を取りたかった(以下略)」
ということだ。
「印象づけ」にビビビ、わたしのアンテナが強く反応した。
そうだ。
リードアラウドの指導も、同様!
ときに、ちょっと大げさに思える指導スタイルも、印象づけをしたいがため。
今日も、あの言葉、このフレーズ、子どもたちの記憶に残るよう、「演劇的演出」を練りますぞ。